10日午後8時半ごろ、沖縄県内の上空に火球のようなものが落ちていく様子を映し出した動画がツイッターなどに相次いで投稿された。
10日午後8時半ごろ、沖縄県や周辺の上空で、長い軌跡を伸ばしながら夜空をゆっくりと横切る火球が目撃された。SNSには動画が相次ぎ投稿された。専門家はロケットなど人工物の落下の可能性を指摘している。
国立天文台の渡部潤一・上席教授は「流れ星ならば光り始めて1~2秒で消える」としたうえで、「ロケットなどの人工物は燃えにくくスピードも遅いため、消えるまで10秒ほどかかる。光りながらバラバラになることもある」と説明。「今回の動画を見ると、継続時間が長く光が周りに飛び散っており、ロケットや人工衛星の可能性が高い」との見方を示した。
平塚市博物館(神奈川県)の天文担当の藤井大地学芸員も人工物の可能性を指摘し、「人工衛星やロケットの動きをまとめた米国のサイト情報や、軌道から分析すると、中国が打ち上げたロケットの残骸ではないか」と話した。
沖縄県宜野湾市で目撃した大学生の男性(19)は「最初はとても美しいと思ったが、流れ星より長く光っていたので徐々に恐ろしくなった。この世の終わりと感じた」と話した。同県沖縄市で目撃した20代女性は、光がゆっくり移動したことから「もしかしたら落ちてくるのではと思い、とても怖かった」と話した。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル