最大震度6強を観測した16日夜の地震から2日。18日深夜、岩手県沖を震源とする最大震度5強の地震が起きた。強い揺れに見舞われた地域では、自治体や消防の職員らが対応に追われた。
震度5強を観測したのは沿岸部の岩手県野田村。
村総務課の男性職員は18日午後11時40分ごろの電話取材に、「移動中に大きな揺れを感じて役場にやってきた。役場に大きな被害はなさそうだが、まだ被害の有無も含めて全然わからない」と話した。
同村の別の男性職員は、自宅にいたところ、大きな縦揺れに襲われたという。「自宅の被害はなかったが、役場の机にあるパソコンのディスプレーが倒れていた」。村役場に向かう道中は「電気が付いている家が多かったと思う」と話した。
野田村のほか、震度5弱を観測した普代村、同4を観測した同県久慈市など4自治体を管轄する久慈消防本部によると、午後11時40分時点で119番通報はなく、被害は確認されていないという。
同本部の担当者によると、庁舎内で物品の落下などはなく、「短時間、ゆっくりとした横揺れがきた。16日の地震よりも大きくないと感じた」と話した。
野田村の指定避難所となっている村立野田中学校の男性校長は、「教員住宅にいたところ、突然『ドン』という突き抜けるような揺れがあった。前回の地震に比べかなり短かったが、つい先日のことなのでやはり焦った」と話した。
棚から食器が落ちたがけがはなかったといい、「学校では大きな被害はないが、防火扉が地震の影響で開いていた。避難してきている人はいない」と不安な様子で話した。
震度5弱を観測した普代村役場の男性職員は、自宅で地震に遭った。「ドンという突き上げるような短い衝撃を感じた」という。
村役場に駆けつけて見回ったが、建物が壊れたり物が倒れたりした様子はなかったという。村民からの被害の情報も19日午前0時時点では入っていないという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル