甲子園の見どころの一つと言えばアルプススタンドのブラスバンド部の華やかな応援。しかし、ツイッターに投稿された1枚の写真には、愛知代表・誉高校のグラウンドに楽器を手にポツンと立っている生徒4人の姿が…。
4日、誉高校の校舎に行ってみると、教室から音が…。
演奏する生徒たち:
「10時半からやってます。(Q.教えてくれる人は?)いないです。携帯で音源調べたりして聞いて、こういう曲なんだって」
誉高校のブラスバンド部、と思いきや…。
生徒たち:
「軽音部です」「軽音部です」「帰宅部です」
「部活というかボランティアです」
そう「帰宅部」の生徒たちが作った自主的な”音楽サークル”。写真には4人映ってるものの、ひとりは友達で、実際は3人。
夏の愛知大会をきっかけに結成されましたが、演奏は微妙にバラバラ…。正式な部活でなく指導する先生もいないため、一人ひとりが自分の練習したい曲を演奏。
生徒たち:
「口が痛いです、吹きすぎて」
「(試合が)初日だから練習できないから、危機感みたいな焦りがあって…」
誉高校の”小さなブラバン”。そもそも結成されたきっかけは…?
大野さん:
「野球部にマネージャーをやってみないかと誘われて。吹奏楽やってたという話をしたら、応援やってみないかって言われて。あと他にやってる子いないかって」
野球部のマネージャー候補からひょんな話でブラバンをすることに。望みはもちろん…?
柴田さん:
「まずは甲子園1勝を目指して頑張ってほしいです」
大野さん:
「全国制覇してほしいなと思う」
3年生の加藤さんは、高校最後の夏に…。
加藤さん:
「(受験勉強)なんもしてない…。むっちゃいい思い出になると思います」
”小さなブラバン”の応援について教頭先生も…。
清水教頭:
「頑張ってくれているので嬉しいことだなと思います。誉ファミリー、チーム誉、これを合言葉にしています。小さい(学校)ながらも、だからこそできる生徒一人一人がみんなのことを考え、仲間のことを考えて動いてくれ、考えてくれたのかなと思っております」
しかし…数千人が入る甲子園のアルプススタンド。そこに3人だけのブラスバンドでは、あまりに人数不足。そこで、誉高校の軽音部に、ヘルメットに作業服姿で演奏することで知られる、小牧工業高校マーチングバンド部が『助っ人』に!。
今回誉高校から依頼があり、同じ小牧市内にある学校という縁で部員33人が演奏を手伝うことになりました。
小牧工業高校マーチングバンド部 船江キャプテン:
「よく通学路とかで会ったりする人とかもいるだろうから、そういう人たちのために頑張れるような演奏をしたいと思います。(Q.ヘルメットは?)演奏の時に被ります。ファールボールを防げるんで(笑)」
甲子園でも小牧工業高校スタイルで応援します。
澤田先生:
「あくまで誉高校さんのお手伝いなんで、うちのカラーを出すわけじゃないもんですからという話をしたら、誉高校さんから小牧工業さんは小牧工業さんらしくということで。我々は明日だけじゃなくて決勝までいきますので頑張ってもらいたいと思っています」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース