神戸市長田区の私立育英高校(生徒数931人)で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し、生徒と教員計66人が感染していたことがわかった。学校側は、部活動で使った体育館の換気や設備の消毒が不十分だった可能性があるとしている。市内の学校で発生したクラスターとしては過去最大という。
同校によると、8月20~31日、五つの部に所属する生徒計64人、顧問2人の感染が判明した。どの部かは公表していないが、いずれも同じ体育館を使っていた。冷房のため、換気の頻度は少なく、熱中症対策でマスクを外して活動することもあったという。
同校では8月30日から新学期が始まった。クラスターの発生は夏休み中だったことや、部活内の感染にとどまっていることなども踏まえ、臨時休校などの措置はとっていない。内橋紀裕校長は「換気や消毒など感染防止を徹底したい」と話した。
神戸市内では、若い世代の感染が増えており、直近1週間の感染者のうち10代が15・5%を占めている。(鈴木春香)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル