多田晃子 後藤遼太
秋篠宮ご夫妻は15日、20日からのベトナムへの公式訪問を前に東京・元赤坂の赤坂東邸で記者会見した。外交関係樹立50周年の節目に公式訪問する抱負を問われ、秋篠宮さまは「両国の友好親善関係の促進に寄与できることがあればうれしい」、紀子さまは「心を尽くして両国の親善に努めて参りたい」と述べた。代替わり後のご夫妻の外国公式訪問は今回で3回目。
秋篠宮さまはベトナムについて、ハノイは「非常に活気のある街」とし、2012年の調査研究旅行では、現地の人々の家で、地域の習慣などを聞いたことを「とても良い思い出」と振り返った。紀子さまは「豊かな文化」が印象に残ったとした。
外国を訪れて交流する意義について、秋篠宮さまはオンラインと比較し、現地を訪れてこそ感じるものがあると言及。「実際に会って話をすることで、お互いをよく知ることが出来るのでは」との考えを示した。
ベトナムには、2009年に皇太子時代の天皇陛下が、17年には天皇、皇后両陛下時代の上皇ご夫妻が訪問。秋篠宮さまは、それぞれ大変温かい歓迎を受けたと聞いており、上皇ご夫妻からは残留日本兵のベトナム人家族との対面時の様子を聞いたという。紀子さまは、上皇后美智子さまから、現地で子どもたちに絵本を届けている人々の活動を聞いたとし、自身も現地で対面して活動を聞き、帰国後に美智子さまに伝えたいと述べた。
国際親善の担い手として、次女佳子さまと長男悠仁さまへの期待を問われた秋篠宮さまは、外国での交流は「その地域のことを学び、また日本のことを伝える機会にもなる」とし、相互の交流は「若い世代の人たちが担っていくことが大切ではないか」と述べた。(多田晃子、後藤遼太)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル