激しいタックルによる「ゴツン」と鈍い音に続いて車いすが倒れ、足の指でセットでした矢は吸い込まれるように的の中央を捉えた。
車いすバスケやアーチェリーなどのトップパラアスリートが1月11日、パラリンピックの競技体験ができるイベントで競技デモンストレーションを披露した。
イベントは東京都内で開かれた「NO LIMITS SPECIAL 2020」。
小池百合子東京都知事や、国際パラリンピック委員会特別親善大使の稲垣吾郎さんと香取慎吾さんも駆けつけ、トークセッションや競技鑑賞をした。
稲垣さん、香取さんの注目選手は?
稲垣さんの注目種目はボート、カヌー、自転車競技、ゴールボール。トークセッションで司会から注目選手を聞かれると、ゴールボールの浦田理恵選手を挙げ「北京大会から3大会連続で出場してるベテラン選手なので、チームを引っ張る闘志に期待したい」と添えた。
香取さんが注目するのはブラインドマラソンの道下美里選手で、「お会いしたこともあるのですが、笑顔が素敵で、一番に帰ってくるとおっしゃっていたので期待したい」と語った。
トークセッションにはアーチェリーロンドンパラリンピック銀メダリストのマット スタッツマン選手も加わり、大会への意気込みについて「おかしくなるほどトレーニングをしています。本当に楽しみで、東京パラリンピックに出場して、大会レコード更新はもちろん、金メダルを持ち帰りたい」と語った。
パラアスリートの華麗なる技の数々
競技のデモンストレーションに参加したのは、スタッツマン選手や東京パラリンピック出場が決まった陸上の兎澤朋美選手をはじめ、車いすバスケや車いすラグビー、テコンドーなどのパラアスリート。
義足での跳躍や、車いすバスケでは滑らかなボールさばきを披露した。
車いすラグビーではタックルを披露し、車いす同士が激しく衝突する場面も。「ゴツン」と鈍い音がした後、選手は勢いで車椅子ごと倒れた。「コート上の格闘技」とも呼ばれる競技の激しさを見せつけた。
大トリを務めたスタッツマン選手。欠損した両腕の代わりに、足の指を使って矢をセットし、放たれた矢は的のど真ん中を貫いた。
デモンストレーションを目の当たりにした稲垣さんと香取さんは「最高」「感激しました」と興奮を抑えられない様子だった。
浜田理央 / ハフポスト日本版
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