NHKの国際情報番組「これでわかった!世界のいま」が放送したアニメ動画について「差別的」などと批判が上がった問題を受け、NHKの正籬(まさがき)聡放送総局長は17日の定例会見で、改めて謝罪し、チェック体制を強化することなどを会見で明らかにした。
正籬放送総局長は動画の問題点について「国の内外でどう受け止められるかという問題意識が欠けていた。番組の一部を切り出してSNSに掲載したが動画がどう広がり、どのような影響を及ぼすかという認識が十分でなかった」と説明。人種や民族、ジェンダーなどを番組で扱う際は、協会内外の幅広い人材が、複眼的にチェックする体制をつくると述べた。
正籬放送総局長によると、NHKは12日に放送現場の責任者を集めた放送倫理委員会を開き、今回の問題点を検証して共有。同日、具体的な注意事項を示した文書を放送に関わる全ての職員に出したという。
文書の内容は、人種などのイメージ映像や画像は安易に制作することはせず、差別を感じされる表現になっていないか、細心の注意を払う▽動画などをネットに掲載する際は、視聴者がどのような印象を受けるか見極め、掲載するか慎重に判断する▽チェックが不十分だったことから、人種や民族、ジェンダーなどを扱う際は、協会内外の幅広い人材が、複眼的にチェックする▽理解を深めるための研修や意見交換をする――の4点だという。
問題となった動画は、米国でデ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル