将棋の羽生善治九段(48)が4日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第60期王位戦挑戦者決定リーグ白組プレーオフで永瀬拓矢叡王(26)に勝ち、通算勝利数単独トップの1434勝を達成し、故大山康晴十五世名人の最多勝記録を約27年ぶりに更新し、会見を開いた。
羽生九段は、今後について聞かれると「ここ最近の方が、やるべきことが多い。若くて強い人が、たくさんいるので、課題は若干ある。前に進んでいく原動力になればと思います」と飽くなき向上心を吐露した。
18年11月に通算2000局を達成した今も「もちろん、1局指せば、また新しい発見もある」と対局ごとに新鮮味を覚えていると口にした。その一方で、若手の台頭も肌で感じており「非常に若手で強い人がたくさんいる状況。タイトル戦に行くのも容易ではないと思っています」と、言葉の端々に危機感をにじませた。
その上で「そこは、1つのモチベーションには間違いなくなっている。自分なりに、少しでも前に進めたらいいな、という気持ちがあります」と、今後へ向けて飽くなき向上心を示した。【村上幸将】
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