能登半島地震で、被災して飼えなくなった犬や猫を保護し、希望する人に譲渡する石川県の施設「いしかわ動物愛護センター」が16日、津幡町の県森林公園に開業する。希望者と動物がふれ合って相性を確認する「マッチング室」も備えられた。
14日、開所式があった。木造平屋建て、約1千平方メートル。最大で犬30匹、猫70匹を預かることができる。獣医師が3人常駐し、検査や手術の専用室もある。7月下旬には約2千平方メートルのドッグランも併設予定という。
小松市の施設を移して新設されたもので、地震前から計画があった。以前の施設でも譲渡はしていたが、遊ぶようなふれあえるスペースがなく、相性の確認などが難しかったという。
地震で飼い主が被災し、仮設住宅に移るなどして飼えなくなったペットも保護されていたが、16日からは新施設で譲渡を待つ。現在、犬約10匹、猫約30匹がいるが、猫の多くは地震によるものだという。センターは、ペットを飼えなくなった場合には、「まずは地域の保健所に相談を」と話す。
譲渡希望の場合は、マッチングや職員との面談で適切な飼育ができるかどうかを確認するという。
開所式で、馳浩知事は「県民が集いやすい公園での開所。動物に親しんでもらえるよう、様々な工夫をこらしている」と語った。
午前9時~午後5時。月曜(祝日の場合は翌平日)と年末年始は休み。問い合わせはセンター(076・204・8622)。(小崎瑶太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル