新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず国内の感染者数が4日、クルーズ船の乗客などを含めて1000人を超えた。
状況の悪化を防ぐため先月27日には、安倍総理が全国すべての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について、3月2日から春休みまで臨時休校を行うよう要請。さらに休校にともなう保護者の休業に対して、厚生労働省が最大で8330円の補償を打ち出すなど、政府も本腰を入れているが、収束のメドは立っていない。
そんな中、コンサートやスポーツイベント、卒業式などの中止に加え、騒動につけこむデマが相次ぎ、トイレットペーパーやティシュペーパーの品不足が発生。メーカーや関連団体がこれを否定し、デマを流したとされる職員の行為を米子医療協会が謝罪するなど、人々の混乱と不安も同様に収まる様子はない。
1日にAbemaTVで放送された『Abema的ニュースショー』に出演したジャーナリストの山路徹氏は「中止にしたから何かが変わるのか」と活動自粛ムードに疑問を呈すると「どこまで心配して、どこまで見極めていくかはしっかりと考えなければならない」と私見を述べた。
東京大学大学院卒で元セクシー女優、さらに元日経新聞記者の作家である鈴木涼美氏は、先日滞在していたシンガポールの状況を踏まえ次のように話した。
「シンガポールの首相はわりと早い段階で『不安はウイルスよりも人を殺す能力が高い』とメッセージを出して、日常生活をなるべく続けるように国民に促していた。外出先で何もしないわけではなく、大きいビルでは非接触型の体温計で必ず体温を測り、万が一何かがあったら、そこで対応しましょうというスタンスだ。出掛けるのをやめるのではなく、出掛けた先で対策をしていた。マスクなどはあまり誰もしていない」
さらに鈴木氏は「(日本は)トップのメッセージが不明瞭だから、止めないと怒られるのではないかという感じを受ける」と続けた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース