58年前に静岡県の旧清水市(現静岡市清水区)で一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(87)の裁判をやり直す再審。静岡地裁で17日に開かれた第7回公判では、再審開始を導き、この裁判の核心と言える「5点の衣類」についた血痕の「赤み」についても審理された。弁護側は改めて「1年以上みそに漬ければ赤みは消失する」と主張した。
血痕の「赤み」については、第2次再審請求審で、最高裁が2020年、色の変化に絞って東京高裁に審理を差し戻し、高裁が23年3月に「専門的知見から化学反応によって赤みは消える」として再審開始を決定した経緯がある。
弁護側はこの日、弁護団など…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル