踏切で電車にはねられた男性の所持品から財布を盗んだとして、警視庁野方署は4日、東京都中野区若宮1丁目の無職吉田俊博容疑者(61)を窃盗の疑いで逮捕した。容疑を認め、「お金が欲しかった。財布から金を取った」などと供述しているという。捜査関係者への取材で分かった。
吉田容疑者の逮捕容疑は8月29日午後11時過ぎ、自宅近くを走る西武新宿線の都立家政―野方間の踏切で、電車にはねられた50代男性のバッグから財布を抜き取ったというもの。
男性は自転車で遮断機の下りた踏切に誤って進入したとみられ、約1時間半後に搬送先の病院で死亡した。吉田容疑者は当時、事故の目撃者として警察に状況を説明していた。
捜査関係者によると、周辺の防犯カメラに、男性のバッグを物色する男の様子が記録されていた。財布は男性のバッグに戻されており、野方署は、吉田容疑者が現金を抜き取ったとみて調べている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル