関西電力は、旧経営陣5人に対して19億円あまりの損害賠償を求めて大阪地裁に提訴したと発表しました。 関電が訴えたのは八木誠前会長、岩根茂樹前社長、豊松秀己元副社長、白井良平元取締役、森詳介元会長の5人です。訴訟では、一連の金品受領問題で会社が受けた損害賠償として、合計19億3600万円を連帯して支払うよう求めるということです。請求額の内訳は会社に与えた損害額約11億6000万円、第三者委員会の調査などの費用約7億7000万円です。一部は金額を算定中で、今後、裁判中に請求額が増える可能性があります。旧経営陣は、原発がある福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた他、経営難で減額した役員報酬を、ひそかに補填していたことなどがわかっています。関電は、株主から旧経営陣を訴えるよう求められ、外部の弁護士らが調査した結果「八木前会長ら5人が職務を適切に行う義務を果たさず、会社に13億円あまりの損害を与えた」と認定し、15日の監査役会で訴訟を起こすことを正式決定していました。関電の筆頭株主である大阪市の松井市長は、訴状の内容を精査したうえで、株主としての損失を埋めるものであれば、株主代表訴訟に踏み切らない考えを示しました。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース