サッカーワールドカップ(W杯)予選に出場するため来日したミャンマー代表選手で、軍のクーデターに抗議する「3本指」を試合で掲げ、日本に難民申請をしているピエリアンアウンさん(27)が、Jリーグ3部(J3)のYSCC横浜(横浜市)の練習生になることが23日決まった。
ニュースをみたYSCC横浜の吉野次郎社長(56)が「同じサッカー人として支援したい」と声をかけ、今月上旬、ピエリアンアウンさんが練習に参加していた。ミャンマー初のJリーガーとなる選手登録はならなかったが、経験を積みながら登録をめざす。
ピエリアンアウンさんは「支援してくれた方々のおかげで日本でサッカーを続けることができ、とてもうれしい」と話した。現在暮らしている大阪市から、近く横浜市に引っ越すという。
YSCC横浜は1986年に発足し、子ども向けサッカースクールや高齢者向け体操教室を営むクラブチーム。2011年にJFLに昇格し、14年からJ3に所属する。「ボールで笑顔、ボールで世界平和」をスローガンに掲げ、監督と選手のルーツはドイツ、ナイジェリア、ペルー、香港など八つの国・地域に広がる。(宮崎亮)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル