秋はおいしいものが目白押しですが、うっかり食べすぎて体重が増えてしまったり、お腹を壊してしまうことも。
そこで源保堂鍼灸院の瀬戸郁保先生に「食欲をコントロールするツボ」を伺いました。
食欲を抑える強間(きょうかん)
食欲が止まらず食べすぎてしまう時、頭にある強間というツボを圧(お)して満腹中枢を満たしてしてあげましょう。
「寝不足やストレス、過食などで胃腸の働きが停滞すると、栄養が脳に届きにくくなり、満腹中枢も麻痺して食欲が止まらなくなってしまいます。そこでこの強間を圧すことで、脳に栄養を通して満腹中枢を満たし、食欲を抑制するのです」(瀬戸郁保先生)
消化を助ける足三里(あしさんり)
食べ過ぎてしまったとか、今日は食べるぞ!というとき、食前、食中、食後に圧しておきたいのが、足三里です。
「このツボは、胃酸を出し、消化を助けてくれます。また、食欲が出ないなぁというときにも使えるオールマイティな胃のツボです」(瀬戸郁保先生)
かの松尾芭蕉も『奥の細道』で、この足三里にお灸をして旅立ったと書いています。「胃が健康であればなんでも乗り切れる」として昔から養生のツボとして知られています。
脂っこいものを食べた後に足臨泣(あしりんきゅう)
秋に特にオススメなのは足臨泣(あしりんきゅう)だと瀬戸先生は言います。
「足臨泣は脂肪の消化を助ける胆嚢(たんのう)につながっているツボです。胆嚢が疲れてくると、血液が濁る、優柔不断になる、疲れやすくなるなどの問題が出てしまいますが、このツボを押すことで胆嚢の活動を促進するのです」(瀬戸郁保先生)
もし食欲の秋の到来とともに判断力が鈍くなったときや、ストレスが溜まってやけ食いにつながっているなと思ったら、胆嚢の疲れかもしれません。ぜひ足臨泣を圧してみてください。
ふだん感じている不調も、ツボをちょっと圧してあげるだけで驚くほど改善することもあります。今年こそはツボを通じて自分の体としっかり向き合い、食欲の秋を楽しみましょう。
ウェザーニュース
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