石川県の馳浩知事は17日、東京都内で講演した際、2013年に招致が決まった東京五輪をめぐり、開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)の委員に対し、内閣官房報償費(機密費)で贈答品を渡したという趣旨の発言をした。馳知事は同日夜、「誤解を与えかねない不適切な発言だった」として、全面的に撤回する談話を出した。
関係者によると、馳知事は贈答品としてIOC委員の選手時代の写真などをアルバムにして、一冊20万円で作成したなどと発言したという。
馳知事はロサンゼルス五輪(1984年)にレスリング選手として出場。国会議員時代には、自民党の招致推進本部長として東京大会の招致に関わった。馳知事は18日に金沢市で取材に応じ、発言について釈明するとしている。(土井良典)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル