「鼻をつまむと味が変わるのはなぜ?」
神奈川県・谷歩陽太さん(小6)の質問
ののちゃんのDo科学
ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問はこちらへ。science@asahi.com
ののちゃん 鼻をつまむとにおいがしなくなるけど、ついでに味もしなくなるのはなんでだろう。
藤原先生 いいところに気づいたね。まず、味を感じるしくみについてだけど、味は、舌で感じる味覚、においによる嗅覚(きゅうかく)、食べる前の視覚、かむときの音を聞く聴覚、歯ごたえやピリピリする食感など、いろんな情報が合わさって味を感じるんだ。特に重要なのは味覚と嗅覚。
のの においが大切なの?
先生 鼻の中の上の方の、ある部分に、においのもとの物質がくっついてにおいを感じるの。においをかぐときは息といっしょににおい物質をくんくんと吸い込むけど、食事中は口に入れたお料理から出たにおい物質が空気の流れに乗ってのどを通じて自然と鼻の中に入ってくる。でも、鼻をつまむと空気が流れなくなるので、鼻に入ってこなくなるの。
のの へえ。
先生 味がなくなるというより、「味が変わる」の方が正確だね。簡単に実験ができるよ。このフルーツガムを、鼻をつまんで10回ほどかんでごらん。口の中で甘みを感じるでしょう。それが味覚。次に鼻から手を離してみて。フワーっと口の中に広がる香りが嗅覚によるものだよ。
のの ほんとだ、すごい!
先生 他にも興味深い実験も…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル