参院で初議席を得た「NHKから国民を守る党」(N国党)が受信料の不払いを主張していることについて、大阪府の吉村洋文知事は31日の定例会見で「国民代表の国会議員が踏み倒すと公言していることに対して、NHKは意思表示をすべきだ。不払いが許されるなら、府も払わない」と述べ、NHKがN国党側から受信料を徴収しないのであれば、府の支払いをやめる考えを示した。
先に日本維新の会代表の松井一郎・大阪市長が同様の見解を表明しており、大阪維新代表代行の吉村氏もこれに沿った形。会見で「国会議員が払わないなら、大阪市が払わないのは当然だし、府も払わない。まじめに払っている国民がばかをみる」と話した。
府によると、府庁舎と咲洲(さきしま)庁舎には計303台の受信機があり、来年3月末までの1年度分の受信料約220万円をすでに前払いしているという。
松井氏も同日、記者団の取材に「(放送を)見ていないなら払わなくていいという解釈もしているようだが、それでいいのか」と、N国党に対する見解をNHK会長が表明すべきだと指摘。地上波のスクランブル化の議論も進めるべきだと改めて強調した。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース