能登半島地震で被災した石川県輪島市の神社で豆まきが行われた=小林一茂撮影 節分の3日、能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市の重蔵(じゅうぞう)神社で豆まきがあった。 境内の建物は倒れたり傾いたりしており、豆は社殿からではなくトラックの荷台の上からまかれたが、「鬼は外、福は内」の声で集まった被災者らが笑顔になった。 同神社では節分に、還暦の年男が豆をまく習わしがある。 輪島市内で精肉店を営む新谷祐治さん(59)は、避難先の同県加賀市から戻って豆をまいた。豆まきに関わる人の間で「こんな時こそやろう」という話になったという。 「みんなの笑顔が見られてよかった。現実は厳しいが、少しの間でも忘れられる場になったなら」。神社では、炊き出しもあり、被災者らが長い列をつくっていた。(真野啓太) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
珠洲出身の井道女流二段が復興支援イベント 故郷に思いを託した文字
将棋の女流棋士で石川県珠洲市出身の井道千尋女流二段(35)が3日、都内で行われた能登半島地震復興支援イベントに参加した。 今月1日で発生から1カ月。死者が100人を超えるなど大きな被害を受けている珠洲市で生まれ育った井道女流二段は、指導対局や色紙への揮毫(きごう)などでファンと交流し「珠洲のためのとてもありがたいお話でしたので、少しでもお手伝いできたらと思いました」と語った。故郷について「人も自然ものんびりおっとりしていて、いつ帰ってもホッとする大切な場所です」と思いを寄せた。 市内に住む両親や親戚は無事だったが、自宅は屋根瓦が全て崩落し、車も破損するなど被害を受けた。「当日は夜まで両親に連絡がつかなくて……。海からも近いので本当に心配しました」。発生後の数日は大きな余震が続いたため、父の信吉さん(62)と母の裕美子さん(61)はしばらく車中泊を余儀なくされた。1カ月が経過した今も断水は続き、炊事や風呂、洗濯などで不自由な生活を強いられている。家族を失った友人もいる。「今でも地震のニュースを見ることができないんです」 愛棋家の信吉さんに教わり… この記事は有料記事です。残り575文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ひな飾りの回廊ゆらゆらと 健やかな成長願う手作りの1万個
溝脇正2024年2月3日 19時30分 名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区)で恒例の「雛(ひな)のつるし飾り」が始まり、国内外からの宿泊者や観光客の目を楽しませている。3月3日まで。 制作したのは愛知県大治町の愛好会「大治町雅(みやび)の会」(伊藤加代子代表)のメンバー約50人。古い着物や帯などの布を材料に人形や動物などの細工物を手作りした。約1万個を高さ3・8メートル、直径5・2メートルの回廊型の枠組みに飾り付け、ひな壇飾りとともにロビーを華やかに彩っている。 今年は辰(たつ)年にちなんで「竜」をイメージした約70個の細工物も作り、展示コーナーを設けた。地元球団中日ドラゴンズの立浪和義監督のユニホームも展示して応援している。 また同会では、15日に名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)で開催される「国内観光活性化フォーラムinあいち」の会場でチャリティーバザーを開き、収益金を能登半島地震の被災地に寄付する予定だ。(溝脇正) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ラーメン山岡家のふたをなめるような動作 威力業務妨害容疑で男逮捕
2024年2月3日 20時14分 ラーメンチェーン「ラーメン山岡家」釧路町店で、容器のふたをなめる動作をした動画がSNSで拡散したとして、北海道警釧路署は3日、住所不定のアルバイトの男(20)を威力業務妨害の疑いで逮捕し、発表した。男は「息をふきかけただけでなめてはいない」と話しているという。 署によると、男は1月4日午前5時10分ごろ、釧路市芦野3丁目の店で、卓上にある水のピッチャーのふたをなめるような動作をした。別の人物がその様子を撮影し、SNSに投稿した結果、動画が拡散され、同店の従業員や経営会社にクレーム対応などを強いて業務を妨げた疑いがある。動画の撮影者や投稿者については捜査を続けているという。 ラーメン山岡家は1日、ホームページで事案を公表。店の全席のピッチャー・調味料容器を交換し、消毒を実施したとし、「動画に関与した方より、担当エリアマネージャーに対して直接謝罪を頂いております。しかしながら当社はこの事案を重大なものと認識し、顧問弁護士との協議を経て、釧路警察署に被害届を提出いたしました」と経緯をつづった。 ラーメン山岡家は、東日本や北海道を中心に150店舗以上を展開。札幌市東区に本社を置く「丸千代山岡家」が経営している。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「やっと助けに来られた」一般募集のボランティア、珠洲市で初の活動
能登半島地震の被害が大きい石川県珠洲市に3日、初めて県が一般募集した災害ボランティアが入った。能登半島では断水が続く地域も多く、活動できる人数は限られるが、輪島市も10日から受け入れる方針を示している。 この日、珠洲市で活動したのは県内外の男女14人。早朝に県が準備したバスで金沢市を発ち、4時間余りで現地に到着した。被災した住宅から、はがれた内壁や家具などを運び出し、災害ごみの仮置き場に搬入した。 岐阜県から参加した吉田和美さん(48)は「1カ月が経ち、やっと助けに来ることができてよかった」。金沢大学医学部の学生、安村大樹さん(35)は「珠洲の風景が好きで何度も通っていた。いま、自分にできることをしたかった」と話した。宿泊できる場所が不足しているため、日帰りでの活動となった。 能登半島の被災地での県が募るボランティアの受け入れは1月27日に七尾市、穴水町、志賀町の3市町で始まり、2月3日には中能登町でも約20人を受け入れた。 県は現地での宿泊施設やトイレなどの環境が整っていないため、個別でのボランティア活動を控えるよう呼びかけており、県のサイトの登録者の中から人数を絞って派遣している。担当者は「道路状況や断水もあり、増員にはもう少し時間が必要」と話す。(中山直樹、朝倉義統) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
横断中の女性、はねられ死亡 運送会社員をひき逃げ容疑などで逮捕
板倉大地2024年2月3日 23時49分 3日午前10時20分ごろ、東京都板橋区仲町で、近くに住む無職半田しんさん(63)が歩行中に大型トラックにはねられた。半田さんは約1時間後、搬送先の病院で死亡が確認された。救護せずに逃げたとして警視庁は同日、トラックを運転していた運送会社員の倉内健汰容疑者(23)=前橋市三俣町3丁目=を道路交通法違反(ひき逃げ)などの容疑で逮捕し、発表した。 板橋署によると、倉内容疑者は「事故を起こした認識はなかった」と容疑を否認しているという。現場は信号付き交差点から十数メートル手前で、倉内容疑者が青信号で発進したところ、左側から横断してきた半田さんと衝突したとみられる。(板倉大地) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
能登半島地震「M7.3が13秒差で2度」 金沢大の教授が分析
金沢大学(金沢市角間町)で3日、能登半島地震の調査や支援活動の報告会があった。 発生メカニズムについて報告した同大の平松良浩教授(地震学)によると、今回の地震の断層のズレは、震源から南西と北東の2方向に広がった。平松教授は「マグニチュード7・3の地震が13秒差で2度起きたとみることができる」とし、「活発な地震活動はまだ続いている」と指摘した。 また平松教授は、今回の地震のエネルギーが、2007年の地震の約11倍だったと分析。20年から23年末までの群発地震を足し合わせたエネルギーと比べても、約35倍の非常に大きな地震だったと説明した。 能登半島の外浦で最大4メートルの海岸隆起が観測されたことにも言及。港湾機能が失われたが、「この隆起によって津波の浸水が外浦で軽減された」との見方も示した。(朝倉義統) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
反骨精神の「ドッコイ」 花男さんの北海道ライブツアー、12日から
石垣明真2024年2月3日 20時41分 北海道小樽市のミュージシャン「花男」さん(44)が道内を巡るライブツアー「ドッコイ生きてる雪の中ツアー2024」が、12日から始まる。札幌市での公演を皮切りに、浦河町や釧路市など計10市町で歌を披露する予定だ。 今年で11回目になるツアーでは、あえて厳しい冬の季節に道内を駆け回る。「雪で閉ざされる時期だが、それに負けない空気を作りたい」と花男さん。ツアー名の「ドッコイ」には、そんな反骨精神がこめられている。 一部のライブはネット配信を予定しているほか、歌手の「Chima」さんら、道内にゆかりのあるアーティストが参加する回もあるという。 ライブの情報は、X(旧ツイッター)のアカウント(@hanao_miyata)のほか、花男さんの公式ホームページなどでも確認できる。(石垣明真) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「馬好きが集まる場所に戻そう」 能登半島地震で被災の乗馬クラブ
石川県珠洲市唐笠町にある奥能登唯一の乗馬クラブ「ストローク乗馬クラブはなむけ」代表の竹中健也さん(48)は、妻と娘の3人でクラブハウスに残り馬の世話を続けている。能登半島地震発生で、同市正院町にある自宅は全壊。一緒に住んでいた両親は倒壊した家屋から無事に逃れ、同県加賀市へ避難した。 クラブは、馬場に亀裂が入るなどはしたが、大きな被害はなく馬も無事だった。しかし、断水が続いており馬の飲み水は、山のわき水や雪解け水をくんでしのいでいる。 クラブでは、金沢競馬などで活躍したコスモドーム、レイズアスピリットなどのレースを引退した馬や飼育放棄された馬など5頭を飼育している。これまで会員制の乗馬や一般客向けのえさやり体験などで経営を支えてきたが、クラブへ続く道は山崩れなどで損傷し、来場者が戻る見通しは立っていない。 そんな中で、馬のファンや保護団体から義援金が集まり、東京都の支援団体からは干し草1トンが届けられた。竹中さんは「悲しいことが多いけど、人とのつながりで助けられている。馬好きたちが集まる場所に戻るよう、この里山で生きていきたい」と話した。(柴田悠貴) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
腰まで迫る泥、薄暮に浮かぶ白い息 「1分1秒でも早く見つけたい」
午後5時45分。山と空の境が分からなくなった頃、その日の捜索活動は打ち切られた。泥にまみれ、肩を上下させる消防隊員の吐く息が、投光器に白く浮かび上がった。 能登半島地震の発生から1カ月。石川県輪島市市ノ瀬町では、山頂から崩れ落ちた土砂に住宅が押し流され、男性1人と連絡が取れていない。雪や雨でぬかるんだ土砂は、捜索する消防隊員をひざや腰まで泥に沈め、作業をより難しくする。県内の安否不明者は15人。全国各地から集まった警察や消防による捜索が、今日も続く。 兵庫県警の小長谷龍椰(こながやたつや)さん(25)は、阪神大震災を経験して警察官になった父の背中を追い、警官に。「1分1秒でも早く、見つけてあげられたら。震災の時の恩返しをするためにも力になりたい」(関田航) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル