1月1日の能登半島地震をめぐる自衛隊の派遣は「逐次投入」と批判されたように、2011年の東日本大震災や16年の熊本地震と比べて格段に少なかった。なぜこのような事態が起きたのか。 自衛隊は能登半島地震発生の翌2日に約1千人、3日に約2千人、4日に約4600人と現場の部隊を徐々に増やし、14~15日に一連の派遣で最多の約7千人が活動した。 ただし、東日本大震災や熊本地震と比べると自衛隊員数は格段に少なく、「逐次投入」(泉健太・立憲民主党代表)と批判された。例えば、熊本地震では最大2万6千人(待機人員を含む)だった。背景には、「今回の被災地は『自衛隊の空白地』と言われても否定できない」(火箱芳文・元陸上幕僚長)という特殊な事情もあった。 能登半島の自衛隊の拠点は空… この記事は有料記事です。残り1363文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
伊東純也選手が代表離脱 「性加害」報道受け日本サッカー協会が発表
2024年2月1日 20時59分 日本サッカー協会は1日、性加害の疑いで刑事告訴されたと週刊新潮のニュースサイト「デイリー新潮」に報じられた日本代表の伊東純也選手(30)=フランス・Sランス=について、カタールで開催中のアジアカップに出場している同代表から離脱すると発表した。 デイリー新潮の報道について、協会は「事実関係の内容について当事者の主張が異なっていると理解しており、慎重な対応が求められる」と説明。「伊東選手の心身のコンディションを考慮した結果、伊東選手が本日付でチームを離れることを決定した。多くの皆様にご心配をおかけしていることについておわび申し上げる」とした。 デイリー新潮は1月31日、伊東選手らが昨年6月に大阪市のホテルで女性2人を酒に酔わせて、同意を得ないまま性行為に及び、2人から刑事告訴されたなどと報じた。 捜査関係者によると、伊東選手側は女性2人から準強制性交などの疑いで刑事告訴される一方、今月1日、女性2人を虚偽告訴の容疑で刑事告訴。大阪府警が双方の告訴状を受理し、捜査している。 日本代表の森保一監督(55)は1月31日のアジアカップ決勝トーナメント1回戦・バーレーン戦後の記者会見で、デイリー新潮の報道について、「まだその全容は聞いていない。記事の内容を調査したうえで我々の対応をしていきたい」などと語った。バーレーン戦に出場しなかった伊東選手は試合後、取材に「サッカーのこと以外はだめと言われているので」と答えた。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
泣きながら気づいた「まん丸の黒目」 小学2年生と稚ダコの64日間
野中風玖(ふく)さん(8) 小さい頃からよく、浜名湖の生き物の展示施設「ウォット」(浜松市中央区)に連れて行ってもらった。お気に入りはタコ。「タコになりたい」と、茶色い服を好んで身につけた。 昨春、タコのあかちゃん、稚ダコの捕獲スポットを職員に教えてもらい、父と一緒に探しに出かけた。古い漁網にからまったカキ殻の隙間で見つけた。10匹、捕まえた。3匹を自宅の水槽で飼育することにして、「マメ」「テナガ」「スカシ」と名付けた。 ウォットの職員が、2週間飼えたら拍手、と言うほど、飼育は難しい。水温や塩分濃度に敏感で、エサも限られる。 たべた! 「うれしかった」(生きている) スーパーで買った生シラスを… この記事は有料記事です。残り532文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ALS患者への嘱託殺人の裁判が結審 医師の行為は正当かが争点に
有料記事 光墨祥吾 関ゆみん 森下裕介2024年2月1日 21時04分 知人の元医師の父(当時77)を殺害し、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者(当時51)も依頼を受けて殺害したとして、殺人や嘱託殺人などの罪に問われた医師、大久保愉一(よしかず)被告(45)の裁判員裁判が1日、京都地裁で結審した。検察側は論告で「医療知識を悪用して犯罪を繰り返した」として懲役23年を求刑。弁護側はいずれも無罪を主張した。判決は3月5日。 大久保被告は、元医師の山本直樹被告(46)=両事件で実刑判決、控訴中=と共謀。2011年3月、長野県内の病院に長期入院中の山本被告の父を退院させ、都内のアパートで殺害したとされる。また、19年11月、京都市内のALSの女性のマンションを訪れ、女性から依頼を受け、胃に直接栄養を送る「胃ろう」に薬物を注入し、急性薬物中毒で殺害した罪でも起訴された。 大久保被告は嘱託殺人罪について起訴内容を認めたが、「女性の願いをかなえるためだった」と説明。女性の殺害行為の正当性が争点となった。 検察側は論告で、大久保被告… この記事は有料記事です。残り657文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
副町長に続き建設課長も談合容疑で逮捕 和歌山・日高川
寺沢尚晃 伊藤秀樹2024年2月1日 21時30分 和歌山県日高川町発注の町道の橋梁(きょうりょう)補修工事を巡り、最低制限価格の上下限の割合を漏らしたとして県警は1日、町建設課長(57)を官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕し、発表した。 同町では前副町長が別の工事に絡む汚職事件で加重収賄罪などに問われ、現在公判中だ。一連の事件を受け同日、久留米啓史町長は会見を開き「住民の信頼を裏切り深くおわびします」と謝罪した。 県警は同日、町建設業協同組合理事長で、建設会社の代表取締役(60)も公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕した。県警は2人の認否を明らかにしていない。 捜査2課によると、建設課長は昨年9月20日に入札が行われた「町道猪谷線堂浦橋橋梁補修工事」の指名競争入札で、組合理事長に同14日、最低制限価格の上下限の割合を漏らした疑いがある。 また組合理事長には、組合加入の別の建設会社に最低制限価格に近い金額で工事を落札させ、公正な入札を妨害した疑いがある。この業者は最低制限価格711万8005円に対し、713万2千円(いずれも税別)で落札した。 久留米町長によると、建設課長は前副町長が逮捕された後の昨秋ごろ、「副町長の指示で業者に漏らしたり、他部署が発注する工事の設計額を調べて副町長に報告したりした」と町長に話していたという。 建設課長は前副町長と同じ旧中津村職員出身。建設畑が長く、前副町長とは旧中津村時代から上司と部下の関係だった。 久留米町長は再発防止策として、入札制度のあり方や組織のあり方について外部の専門家の意見を聴く委員会を近く設置するとした。(寺沢尚晃、伊藤秀樹) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
背景に組織風土、降格を恐れ伐採か ビッグモーター店長らを書類送検
加藤美帆2024年2月1日 20時22分 中古車販売大手ビッグモーター(東京都)の街路樹伐採事件で、神奈川県警は1日、川崎店(川崎市)の元店長(33)と元従業員(42)の男性2人を器物損壊容疑で書類送検し、発表した。県警は2人が降格や左遷を恐れ、本社からの伐採指示に従ったとみて調べている。 2人の書類送検容疑は、2022年10月12日、当時本社の「環境整備推進委員」だった、同社員蒲原敏之容疑者(51)=同容疑で逮捕=と共謀し、川崎店の店舗の歩道脇にあったオオムラサキツツジ6本(10万円相当)を切断し損壊したというもの。県警は捜査に支障があるとして3人の認否を明らかにしていない。 捜査関係者によると、蒲原容疑者は事件の数週間前に川崎店を訪れた後、LINEなどで店長にツツジの伐採を指示。これを受けて従業員がノコギリで切ったという。社内では当時、本社の幹部が他店の社員を一方的に降格・左遷させる人事があったことなどから、県警は、店長らは蒲原容疑者の指示に従わざるを得なかった可能性が強いとみて、在宅で調べていた。(加藤美帆) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
古墳眺める気球のガス漏れ、調査打ち切り メーカー変更でも残る課題
世界文化遺産の大山古墳(伝仁徳天皇陵)の全景を上空から見られるようにと、堺市が運航を計画していた気球のガスが抜けた問題で、原因を特定しないまま調査が打ち切られることになった。堺市と事業者が1日、発表した。 気球は昨年5月25日から運航を始める予定だった。しかし、直前の5月8日に充塡(じゅうてん)していたヘリウムガスが抜け、計画は延期に。運航会社のアドバンス社(兵庫県豊岡市)が原因究明を続けていた。 発表によると、気球製造元や専門機関に依頼してヘリウムガスの量を調節するバルブや、バルブを操作する電気機器などを調べた。原因として、球体部分の損傷のほか、静電気や機器の劣化によるバルブの誤作動の可能性が指摘された。 しかし、今年1月にイギリスの気球製造元が会社を清算。このためアドバンス社はイギリス製気球を使うのを断念し、原因を特定しないまま調査を打ち切ることにした。今後はフランスのメーカーの製品に切り替え、運航開始をめざす。 だが、運航への課題は残る。 イギリス製の気球は約1億円… この記事は有料記事です。残り552文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「自衛隊空白地」の能登、大規模救援に遅れ 防衛省幹部「甘く見た」
1月1日の能登半島地震をめぐる自衛隊の派遣は「逐次投入」と批判されたように、2011年の東日本大震災や16年の熊本地震と比べて格段に少なかった。なぜこのような事態が起きたのか。 自衛隊は能登半島地震発生の翌2日に約1千人、3日に約2千人、4日に約4600人と現場の部隊を徐々に増やし、14~15日に一連の派遣で最多の約7千人が活動した。 ただし、東日本大震災や熊本地震と比べると自衛隊員数は格段に少なく、「逐次投入」(泉健太・立憲民主党代表)と批判された。例えば、熊本地震では最大2万6千人(待機人員を含む)だった。背景には、「今回の被災地は『自衛隊の空白地』と言われても否定できない」(火箱芳文・元陸上幕僚長)という特殊な事情もあった。 能登半島の自衛隊の拠点は空… この記事は有料記事です。残り1363文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません 能登半島地震 1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る] Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】発生時刻の午後4時10分、被災地で黙禱 能登半島地震
1月1日夕に起きた能登半島地震から、1カ月。深刻な被害の状況が少しずつ明らかになるとともに、現在も多くの人が避難生活を続けています。1カ月を迎えた被災地の状況や支援の動きなどをタイムライン形式でお伝えします。 ■■■2月1日■■■ 16:10 珠洲市と輪島市、発生時刻に合わせ黙禱 能登半島地震の発生から1カ月。1月1日の発災時刻にあわせ、石川県の被災地では多くの人が犠牲者を悼み、黙禱(もくとう)した。 101人が亡くなった珠洲市の市役所では、泉谷満寿裕(ますひろ)市長や職員らが1分間、黙禱した。防災行政無線で、市民らにも呼びかけた。県によると珠洲市では、仁江町と大谷町の計4人の安否がいまもわかっていない。 同じ101人の犠牲が出ている輪島市では、坂口茂市長が無線放送で「一日も早い復旧・復興に向けて、全力を尽くします。必ず輪島市を復興させましょう」と黙禱を呼びかけ、市役所で職員らとともに黙禱した。 5人が亡くなった七尾市でも防災無線の呼びかけられ、市役所では職員らが起立して黙禱。県の馳浩知事は県庁6階の危機対策課で震災対応に当たる幹部や職員らとともに1分間、黙禱(もくとう)した。 15:00 輪島市長が会見「一日も早く生活再建を」 輪島市の坂口茂市長が、市役所で会見を開き「一日も早く生活再建できるよう、復旧・復興に全力で取り組みたい」と述べた。 多くの死者や住宅の倒壊などの被害が出た市内では、今も全域で断水が続く。「2月末から3月末にかけて、なんとか復旧を目指したい」と話した。 また、県が一般募集している災害ボランティアについて、「2月中の受け入れをめざしたい」と述べた。 13:00 16人犠牲の土砂災害現場、近隣はいまも避難生活 土砂崩れで複数の家屋が倒壊し、16人が犠牲になった石川県穴水町の現場。雪が降りしきる中、近隣の住民が被災した自宅の片付けに追われていた。 前田繁夫さん(75)は、犠牲になった夫婦と30年以上の知り合いだった。「いつも夫婦でこの辺を散歩していた。よくあいさつをしてくれ、親切な人だった」 前田さんも家が損壊し、金沢市の娘の家に身を寄せているが、「やっぱりこっちが親しみやすい。でも、電気も水もないから、今は生活できない」と話した。 12:30 午前中だけ登校「「いつものメンバーがおる安心感」 「ただいまー」 石川県輪島市の門前中学校3年生の下口凱叶さん(15)が、学校から家に帰ってきた。 門前中は、近くの小学校に間借りして24日からプリント学習を再開。学校に行くのはまだ午前中だけだ。 中3は15人中10人が登校している。下口さんは「いつものメンバーがおる安心感がすごい。教室ではずっと楽しくて、地震のことも忘れちゃうくらい」。 気持ちは前向きだが、「水が出ないのはほんとにきつい。あと、バスケしたい! 地震の後、1回もしてない」。元バスケ部で、コートでプレーできる日常が戻るのを待っている。 12:00 珠洲市の防災無線「午後4時10分に黙禱を」 「本日午後4時10分から、1月1日の地震により尊い命を失われました方々に心から哀悼の意を表し、1分間の黙禱(もくとう)を捧げたいと存じます」 石川県珠洲市で、泉谷満寿裕(ますひろ)市長が市内の防災行政無線で、1カ月前の発災時刻にあわせた黙禱(もくとう)を呼びかけた。 雪がちらつく中、市役所近くで炊き出しの列に並んでいた作業着姿の岡田敦也さん(52)も、放送を耳にした。1カ月は長かったか、短かったか。すぐに言葉は出てこない。「早く水が出る生活になってほしい」 避難所から応急仮設住宅の建設現場に通い、ガスの配管工事にあたっている。 【動画】珠洲市で黙禱をよびかける防災行政無線=金居達朗、 田辺拓也撮影 11:00 珠洲市のタクシー会社が本格再開「少しずつ元の生活に」 珠洲市内のタクシー会社「スズ交通」が1日、営業を本格的に再開。営業所の前で、タクシーを拾う人の姿がみられた。 スズ交通は発災以降、取締役の白木憲一さん(70)が1人で営業運転を続けてきたが、この日から運転手5人を含む6人が出社。全員で車を点検し、通れるルートなどを確認した。 運転手の浜塚喜久男さん(69)は自宅が全壊し、避難生活を送る。「閉じこもっているより気が晴れる」 白木さんは「スーパーや居酒屋も徐々に営業を再開し始めた。おれらが走ることで、少しずつ元の生活に戻る一助になれば」と話した。 10:50 輪島朝市そばで読経「ともに歩む気持ちを」 大規模火災が起きた石川県輪島市の「輪島朝市」のそばで、同県南部・小松市の本光寺から来た副住職の八幡真衣さんは犠牲者を弔う経を唱えた。 「震災を忘れてはいけない。ともに歩む気持ちを」 10:30 馳知事が会見「前を向いて歩んでいかなければ」 石川県の馳浩知事が発災から1カ月の記者会見で、「亡くなられた方々がこれからも思い出の中に生き続けることができるような、そういう目的を持って、前を向いて歩んでいかなければならない」とし、犠牲者への追悼と復旧・復興に取り組む決意を述べた。 また、県や日本赤十字社、共同募金会に寄せられている170億円近くの災害義援金の第1回配分委員会が開かれた。 1次配分額について、被災6市町(輪島市、珠洲市、七尾市、能登町、穴水町、志賀町)の住民に1人当たり5万円を支給されることなどが決まった。 10:30 がれき撤去、車が手もとに […]
伊丹空港で全日空機の翼同士が接触、けが人なし 国内便10便欠航
2024年2月1日 17時32分 1日午前10時8分ごろ、大阪(伊丹)空港で全日空の国内線旅客機2機の翼同士が接触した。2機の乗員、乗客にけが人はなかったが、この影響で国内便10便が欠航した。 全日空広報部によると、ANA422便(福岡発伊丹行き)が到着後に駐機場に向かって移動していた際、停止して待っていたANA1637便(伊丹発松山行き)と右の翼同士の先端部分が接触したという。 2機は整備点検することになり、ANA1637便は機体を換えて午前11時32分に出発した。 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル