使用済みペットボトルを回収し、新しいボトルに再生する「水平リサイクル」(ボトルtoボトル)を推進しようと、京都府綾部市と飲料メーカーなどが協定を結んだ。4月以降、市内の家庭などから出る使用済みボトルは、すべて新しいボトルに生まれ変わる。 協定を結んだのは、市と飲料大手コカ・コーラボトラーズジャパン(本社・東京都)、ペットボトルの材料を製造する遠東石塚グリーンペット(同・茨城県)の3者。市が事業者を広く募り、提案内容を審査する「公募型プロポーザル方式」で選定した。 飲料メーカーが自治体との連携を広げています。京都府綾部市のケースから、その背景を取材しました。記事後半では、家庭でペットボトルをリサイクルに出す際に気をつける点を紹介します。 ■年間70トン、再原料化→新… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
八方尾根で雪崩、栃木の男性死亡 複数でバックカントリーを滑走中か
長野県白馬村の八方尾根で14日午前11時40分ごろ、自然の冬山であるバックカントリーで滑走中に雪崩に巻き込まれた男性がいる、と同行者から消防に通報があった。県警大町署によると、男性はヘリで救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。 同署によると、亡くなったのは宇都宮市の男性会社員(30)。10人ほどで尾根の南側斜面(標高約1400メートル)をスキーやスノーボードで滑走していた際、1人で雪崩に巻き込まれたという。 男性は雪に埋もれた状況で発見されたといい、同署は雪崩が起きた状況などを調べている。 気象庁によると、白馬村の14日午前2時までの24時間降雪量は最大25センチで、当時は県北部に雪崩注意報が出ていた。(高億翔、北沢祐生) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
開発か保護か、対立越えて 農家育んだタンチョウ、100年ぶり繁殖
「長沼町の農作は水害との戦いでした」 「舞鶴遊水地にタンチョウを呼び戻す会」の加藤幸一さん(71)は、タンチョウが飛来しなくなった後の町の歴史をそう振り返る。 北海道石狩平野の南東部に位置する長沼町は、総面積168平方キロの3分の2を農地がしめる農業の町だ。標高7~15メートルの低地を囲むように夕張川、千歳川、旧夕張川、嶮淵(けぬふち)川などが流れる。これら石狩川水系は普段は農地を潤すが、ひとたび氾濫(はんらん)すれば容赦なく農作物を文字どおり水泡に帰してきた。 戦後最大の水害は1981(昭和56)年8月の石狩川大洪水。長沼町では石狩川支流の堤防が決壊し、住宅約1千世帯と田畑約67・6平方キロが水につかった。被害総額は67億円超。地元では「56水害」と記憶される。 この水害を受けて北海道開発局は82年、石狩川に合流する千歳川を太平洋につなぐ「千歳川放水路計画」を策定。しかし、自然をくりぬく放水路の建設に環境保護団体、放水の漁場への影響を懸念する太平洋側の漁業者らが猛反対した。 計画をめぐり推進派と反対派が対立した。両者は集会で旗やプラカードを掲げシュプレヒコールをあげた。計画は膠着(こうちゃく)したまま99年に中止。代わりの治水事業として2015年にできたのが、河川洪水時に水をためる舞鶴遊水地だった。 農地開発の末にできた遊水地に、農地開発の末に消えたタンチョウを呼び戻す――。そんな夢のような取り組みを、加藤さんら町内の農家14人が思いついた。 呼び戻す会が活動を始めて2… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ブラックボックス」 高裁判決が政策決定過程を批判 生活保護訴訟
生活保護の基準額を2013年から段階的に引き下げた国の決定を違法とした昨年11月の名古屋高裁判決は、異例の手法をとった国の決定過程を「ブラックボックス」と批判した。引き下げを適法とした同4月の大阪高裁判決とは対照的な内容で、「説明責任」の果たし方も今後、最高裁でも焦点となりそうだ。 人気お笑い芸人の母親が生活保護費を受給していたことが明らかになり、「生活保護バッシング」が起こっていた12年。自民党が同年の衆院選で生活保護給付水準の1割削減を掲げて政権復帰すると、国は翌年から食費など生活費にあたる「生活扶助」の基準額を最大10%、計約670億円削減した。この際に用いた二つの手法について、名古屋高裁判決は「説明不足」を指摘した。 まず一つ目は、一般の低所得者世帯との均衡を図る「ゆがみ調整」だ。この調整は、専門家らが入る厚労省審議会の検証結果を踏まえたものだが、同省は独断で調整幅を一律に半分のみとする処理をした。この結果、本来なら基準を上げるべき世帯にも影響し、全体で90億円分の保護費が削減された。さらに、こうした対応をしたことを、厚労省は国民や審議会の委員にも知らせていなかった。 「国民や専門家から批判を避けようとした可能性も」 判決は半分にすること自体は… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ひみ寒ぶり」の港を襲った地震 注文メールの備考欄に増えたひと言
ブランド魚「ひみ寒ぶり」で知られる富山県氷見市。かき入れ時の正月に、能登半島地震が襲った。断水があり、海の幸の取り扱いが再開できない店も多い。ただ、思わぬ変化もあった。 富山湾を望む市内の観光拠点「ひみ番屋街」は、大型バスも収容できる駐車場のあちこちに亀裂が入り、断水が13日に復旧したばかりだ。14日までに営業を再開したのは30店舗のうち3分の1。店は順次、再開の準備を始めた。本来なら週末は4千~5千人の来客があるが、今は空いている。 断水の影響で、ここの通販サイト「極み!とれとれ氷見」も旬のブリ切り身パックを出荷できない。なのに他の注文が日に数十件届く。 ブリ切り身以外の注文が次々 そこには 米、菓子、氷見うどん、水産加工品などブリ以外の品のまとめ買いが増えた。 〈大変な状況が続いていらっしゃるかと存じます〉 〈急いでいませんので、いつ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
浮かび上がる雪化粧の合掌造り 世界遺産・白川郷でライトアップ
世界遺産の白川郷合掌造り集落(岐阜県白川村)で14日、恒例のライトアップが始まった。点在する合掌造りの家屋32棟が照らされ、雪化粧した姿が幻想的に浮かび上がった。 この冬は気温の高い日が多く、茅葺(かやぶ)き屋根を覆う雪の量はまだ少ないが、「雪景色が間に合ってひと安心です」と白川郷観光協会の担当者。初日は約4千人の観光客が見学した。 今後のライトアップは21、28日、2月4、12、18日の午後5時半~7時半。集落や展望台に立ち入るための駐車場は事前予約のチケット制ですでに完売した。一部のバスツアーが残席を募集中という。問い合わせは同観光協会(05769・6・1013)。(荻野好弘) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大学入学共通テスト、全日程終了 平均点の中間発表は17日に
大学入学共通テストは14日、全日程が終了した。 13日の1日目には地理歴史・公民、国語、外国語があった。地理歴史・公民のうち世界史Bは、各予備校が昨年よりも「易化」「やや易化」と評価した。昨年は問題の分量が多く、平均点が前年から大きく下がっていた。 また、代々木ゼミナールによると、英語(リーディング)は英文の総語数が昨年から150語弱増加して約6200語となった。難易度については「昨年と同程度」としたが、河合塾は「やや難化」とした。 2日目の14日は理科と数学… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
マンションに2人組侵入、住人を切りつけて腕時計を奪って逃走 新宿
14日午後7時5分ごろ、東京都新宿区新宿7丁目の13階建てマンションの5階の一室に2人組が侵入し、住人の50代の男性を刃物のようなもので切りつけ、部屋にあった腕時計を奪って逃走した。警視庁は強盗致傷事件とみて、2人組の行方を追っている。 新宿署によると、2人組は宅配業者を装い、1階のオートロックと部屋の鍵を開けさせて侵入。持っていた段ボール箱を玄関の床に置いた後、刃物のようなもので男性を切りつけ、部屋のリビングのテレビ台の上にあった高級腕時計ロレックス1点を奪ったという。 男性は右手の指を切る軽傷。ベランダに逃げ、「警察を呼んで」と助けを求め、通行人が110番通報した。 逃げた2人組のうち、1人は身長160センチほどの20代くらいの男で、作業着を着ていた。もう1人は身長175センチほどの30代くらいの男で、がっちりとした体格で上下黒色の服を着ていたとみられるという。現場は都営大江戸線東新宿駅から東に約200メートルの住宅街。(福冨旅史) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
大学共通テストで計4人の不正を確認、成績無効に カンペや定規使用
大学入試センターは14日、大学入学共通テストで4人の不正行為を確認したと発表した。全教科の成績を無効にする。また、2日間の日程を終えて、再試験の対象者は計50人、繰り下げは最長で110分になったことも明らかにした。 センターによると、不正行為のあった4人のうち、2人はカンニングペーパーの使用だった。山口県内の会場で地理歴史・公民の試験時間に受験生1人が複数枚のメモを机上に置いているのが確認された。広島県内の会場では受験生1人が数学2での時間に、数式が書いてある紙を机上に置いていたという。 残る2人のうち、1人は東京都内の会場で、外国語の試験時間が終了して「解答やめ」の指示があったのに従わなかった。もう1人は岐阜県内で理科2の試験時に不正行為とされる定規の使用が確認されたという。 一方、再試験の対象者は最終… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
共通テスト数学ⅡB、二極化か 「差がつきそう」 予備校講師分析
大学入学共通テストは14日、数学と理科が行われ、全日程が終了した。数学Ⅱ・Bについては、SNSで「簡単だった」「難しかった」と両極端な声が聞かれた。河合塾の福眞剛司(ふくまつよし)講師は「差がつきそうな問題だった」と評価する。 ――難易度をどうみますか。 とても評価が難しいです。数学的に難しい問題や論理的思考力を求められる問題も少なくありませんでしたが、点数がとりやすい形式でした。 印象的だったのは、計算量の少なさです。私も解いてみましたが、ほとんど計算式を書いていません。ごりごり計算するのではなく、考えて解く問題が多かった。数学が得意で勘所がわかっている人は今までにないくらいのスピードで解ける一方、数学が苦手だという人はかなりてこずったかなと思います。 ――どんな問題が特徴的でしたか。 今回は、過去にほとんど出題… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル