石川県輪島市では、自衛隊による救助作業が本格化している。6日午前10時すぎには、沿岸部の大沢地区にいた家族連れなどを乗せた自衛隊のヘリが、市中心部に到着した。 金沢市から実家に帰省していた新田千尋さん(34)は「電波がなかったので、外のことは何も分からなかった。家のことを手伝ったり、ラジオを聞いたりして、何とか紛らわせていた」。夫の和広さん(40)は「真っ暗な中での余震は、子どもたちも怖かったと思う。命があることが救いです」と胸をなで下ろしていた。(関田航) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
野口健さんが被災地に寝袋届けるプロジェクト 企業や一般に寄贈募る
能登半島地震の被災者支援のため、登山家の野口健さんと総社市が、石川県七尾市に寝袋を届けるプロジェクトを立ち上げた。同市では2千人以上が家を失い、暖房のない避難所に身を寄せている人が少なくないという。「寝袋一つで助かる命がある」として、企業や一般に広く寄贈を呼びかけている。 野口さんと総社市の片岡聡一市長が5日に会見を開いた。同市は2日に職員3人を七尾市に派遣している。総社市などによると、七尾市では2千人以上が16カ所の避難所に入っている。うち12カ所には暖房設備がなく、「毛布だけではとても過ごせない状況」(片岡市長)という。 野口さんは総社市環境観光大使を務め、2016年の熊本地震では同市と共同で現地でテント村を運営。北海道やトルコで地震が起きたときも連携して支援活動に取り組んできた。野口さんは「寝袋は布団よりも扱いが手軽で熱を逃さない。全てを失った被災者のみなさんにせめて眠れる環境を届けたい」とする。 寝袋は冬用の新品を募集。総社市役所への持ち込みは24時間受け付ける。郵送なら総務課(総社市中央1の1の1、0866・92・8200)へ。また野口さんが代表を務めるNPO法人「ピーク・エイド」のホームページ(https://peak-aid.or.jp/)でも、ネット通販のアマゾンを通じた寄贈を募っており、来週中には届けたいという。片岡市長は「全国の善意と連携して、被災者の居住空間の確保に努めたい」と支援を呼びかける。(小沢邦男) ◇… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
【速報中】石川県内の死者100人に 能登半島地震
1月1日夕に起きた能登半島地震。被害の深刻な地域を中心に、道路やライフラインの途絶が続いています。タイムライン形式でお伝えします。 ■■■1月6日■■■ 12:25 岸田首相、激甚災害の指定も「視野に入る」 「被害の甚大さ、大きさを強く感じている」。岸田文雄首相は、能登半島地震での死者が100人に上ったことを受け、首相官邸で記者団にこう述べた。「被災地のみなさまが元の暮らしを早期に取り戻せるよう、私自身、先頭に立って取り組みを続けなければならないと強く感じている」とも語った。 自治体が行う復旧事業への国庫補助率を引き上げる「激甚災害」の指定については、「被害の規模から見て指定が視野に入る」とした上で、「被害状況調査を速やかに進め、迅速に対処したい」と述べた。 11:50 自衛隊400人増、5400人態勢に 木原稔防衛相は、被災地で活動する自衛隊員を5日から400人増やし、約5400人態勢とすると発表した。記者団に「避難生活が長期化している。被災者に寄り添った生活支援活動を強力に推進するため、さらに部隊を増強させる」と述べた。 木原氏によると、自衛隊は給水・給食支援のほか、携帯電話の通信環境の改善のため、通信事業者の輸送支援もしている。6日は人員捜索犬12匹、航空機約30機、艦艇9隻も活動するという。在日米軍からの支援の申し出については「現時点では(各国の支援は)一律に受け入れていない」と説明。今後は現地のニーズを踏まえて、受け入れを検討する考えを示した。 11:30 石川県内の死者100人に 石川県は6日、死者が100人になったと発表した。県内は6日から8日にかけて大雨や大雪、強風など天候の悪化が見込まれる。土砂災害の恐れや交通障害、気温低下による被災者の健康への影響が懸念されている。 県によると、6日午前11時半現在で、死者は輪島市で59人、珠洲(すず)市で23人、穴水町8人、七尾市5人、能登町と志賀町で各2人、羽咋(はくい)市で1人。地震のためとは断定できないが連絡が取れなくなっている安否不明者は輪島市139人、珠洲市50人、穴水町11人など計211人。 【動画】能登半島地震の前後に撮影された石川県の衛星写真=ロイター、MAXAR TECHNOLOGIES 10:20 岸田首相「みなし避難所」活用を指示 ホテルや旅館を自治体が借り上げ 岸田文雄首相は非常災害対策本部会議を首相官邸で開き、被災地から離れた場所への避難を希望する被災者に対応するため、ホテルや旅館などの空室を自治体で借り上げる「みなし避難所」の活用を図るよう関係閣僚に指示した。 孤立地域の早期解消に向け、石川県が管理する国道249号については、国が県に代わって道路の緊急復旧工事にあたる方針を説明。自動車専用道路「のと里山海道」については、緊急輸送ルートの確保のため、交通規制を実施する方向で県と調整していることも明らかにした。首相は「避難所のみなさまは冬の寒さも加わり、厳しい日々を送っている。避難所の環境改善にも一刻も早く取り組んでほしい」と述べた。 10:00 石川県は6日、災害ボランティア受け付けの窓口になるホームページを開設した。被災地では救命活動やライフライン復旧作業が続けられており、被災地に電話などはせず、ボランティア参加はこのホームページを通してほしいと呼びかけている。 希望者は同ホームページで事前登録し、後日届いた活動依頼メールで活動日を仮予約。当日、仮予約したボランティアセンターに行く。詳しくはホームページ(https://prefvc-ishikawa.jimdofree.com/)で。 10:00 石川県内の死者98人、避難者は3万1千人 石川県は6日午前8時時点で、県内で98人の死亡を確認したと明らかにした。 県によると、死者は輪島市で59人、珠洲(すず)市で23人、穴水町6人、七尾市5人、能登町と志賀町で各2人、羽咋(はくい)市で1人。行方不明者は珠洲市で1人、地震のためとは断定できないが連絡が取れなくなっている安否不明者は211人。重軽傷者は516人。避難者数は約3万1千人という。 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Un Van Gogh spolié par les nazis embarrasse le Japon
Les « Tournesols », de Vincent Van Gogh, exposés au Musée Sompo, à Tokyo, le 9 juillet 2020. TOSHIAKI SHIMIZU / THE YOMIURI SHIMBUN VIA AFP Les sept toiles représentant des Tournesols, peintes par Van Gogh à Arles entre l’été 1888 et janvier 1889, sont toutes éparpillées dans des collections prestigieuses. L’une est à la […]
前田利家ら加賀藩主の墓所にも被害 能登半島地震で石どうろう倒れる
能登半島を震源とする地震は、半島の付け根に近い金沢市の墓地にも深い爪痕を残している。 市営の奥卯辰山墓地公園では、震度5強の地震で長さ20メートル以上にわたって地滑りが発生し、墓地群が崩落した。市民課によると、余震が続いているため、具体的な数は確定していないが、被害は50~70基に及ぶという。別の場所でも墓石が多数ひっくり返った。 墓地公園は、卯辰山の東側の丘陵地にある。市は地滑りが起きた一帯を立ち入り禁止にして、所有者への連絡に追われている。担当者は「地震でこれだけの被害を受けたのは記憶にない」と話した。「現在地で復旧できるのかどうか。地震が落ちついたら対策を立てたい」 市営の野田山墓地にある国史跡の前田家墓所も被害を受けた。初代の利家公から17代目まで歴代の加賀藩主、当主のほか、正室や家臣らの墳墓が計84基ある。 利家公の墳墓は土を方形に3段重ねたピラミッド状で、一辺の長さは約19メートル。今回の地震で墳墓や墓標の損傷はなかったが、玉垣(石造りの柵)の一部が崩れた。石灯籠(どうろう)の一部も倒れてバラバラになった。他の墳墓でも同様の被害が出ているという。 市文化財保護課の担当者は「2009年に国史跡になって初めての大きな災害。前田家とも相談しつつ早急に元の姿に戻せれば」と話した。(樫村伸哉) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
山パン、日清、ユニ・チャーム 翌日から物資輸送→費用は国が後払い
能登半島地震の被災地を支援する企業の動きが本格化している。食品や日用品大手の物資支援だけでなく、中には自社の「強み」を生かした取り組みも。被災地に向けては、5日に開かれた経済団体の新年の会合でも企業トップの発言が相次いだ。 地震発生の翌日から動いたのは食品企業だ。 パン大手の山崎製パンは、業界団体を介した国の要請に応じ、愛知県内の工場で急きょ増産。2、3の両日で菓子パン約4万7千個を自社トラックで石川県の拠点に運んだ。フジパンや敷島製パンもパンを運び込んだ。日清食品ホールディングス(HD)やエースコックがカップ麺を、日本コカ・コーラやサントリーHDなどが水を届けた。 日用品大手では、ユニ・チャームが生理用品やおむつを届けている。 内閣府によると、こうした取り組みは、被災自治体からの声かけを待たずに必需品を届ける「プッシュ型支援」の一環という。 国は備蓄は持たず、各業界団… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
都心の好立地「神社」にマンションが続々 生き残りをかけた「再生」
タワーマンションなどが神社の敷地内に建つケースが、都心で増えている。何が起きているのか。 東京都品川区荏原の小山八幡神社。社殿が鎮座する高台へ上る入り口に、プレハブづくりの建物がある。境内でのマンション建設工事が終わるまでの仮社殿と社務所だ。 この計画は昨年春に浮上した。神社によると、築85年の社殿は老朽化し、雨漏りがひどかった。2億3千万円に上る修繕費を捻出するため、約3千平方メートルの敷地の半分ほどを70年の定期借地で東急不動産に貸し、地上3階地下1階のマンションが建つことになった。 神社の境内に立つタワーマンションがお得な理由 都心の一等地にある神社の境内に続々とマンションが建っています。その理由を宮司らが明かします。 森田一(はじめ)・宮司(6… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
石川県穴水町で震度5強 七尾市では震度5弱 津波の心配はなし
震度図 [PR] 6日午前5時26分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、同県穴水町で最大震度5強を観測した。震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは5・3。この地震による津波の心配はないという。 各地の震度は次の通り。 ▽震度5強 石川県穴水町 ▽震度5弱 石川県七尾市 ▽震度4 石川県輪島市、志賀町、中能登町、富山県氷見市 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
輪島で仮設トイレ増設 悪臭ですでに「使用禁止」の避難所も
【動画】輪島市の避難所「市ふれあい健康センター」に仮設トイレが増設された=田辺拓也撮影 能登半島地震の被災地では多くの住民が避難生活を余儀なくされている。断水が続く中、5日夕には石川県輪島市の避難所「市ふれあい健康センター」に、県から届けられた仮設トイレが3基増設された。設置業者が小型クレーンでトイレをつり上げ、自衛隊員が設置を手伝う様子を、被災者らが見守った。 断水が長引くなど、災害時にはトイレの問題が深刻化する。すでに、穴水町の避難所のトイレでは、個室の便器に便がたまったままになっていた。強烈な悪臭が立ちこめ、扉には「使用禁止」の貼り紙があった。 被災者も水、特にトイレの問題について苦労を口にする。 輪島市で炊き出しに並んでいた30歳の女性は、「断水がとにかく困っている。トイレを流すための水を運ぶのが大変」と話した。アパートでひとり暮らしをする83歳の男性は湯船にたまった水でトイレを流しているが、数日で底をつくという。「近くの山にわき水が出ているが、年だから山を登るのはできない」と話した。(田辺拓也) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
多言語VTRで「津波逃げて!」 神戸のローカル局だからできたこと
石川県内で最大震度7を観測した能登半島地震で、神戸市のテレビ局「サンテレビ」が、多言語で津波の避難を呼びかけるVTRを流した。SNSには「さすが震災を経験したローカル局」などと好意的な反応が相次いだ。取り組みの裏には、二つの災害を経験したひとりのニュースキャスターの存在があった。 1日午後4時22分、日本海側の兵庫県北部に津波警報が発表された。 サンテレビは1日午後4時半から2日午前0時ごろまで、スタジオからの生放送を挟みながらVTRを繰り返し放映した。 映像は約6分。まず、アナウンサーが日本語で「兵庫県内に津波警報が出ました。命を守るため今すぐ逃げてください。できる限り高いところに逃げてください」と手話通訳とともに呼びかける。 その後、同じ内容を英語、韓国語、中国語、ベトナム語、ネパール語、タガログ語、ポルトガル語の7言語で英語教師や大学准教授がフリップを手に話す。 サンテレビの広報担当者によると、県内で強い地震が起きた時に備えて①津波警報②大津波警報③津波の心配はないが火災への注意などを呼びかける場合、の計3パターンがある。 外国語は、神戸市内の人口統計をもとに上位七つを選んだという。 完成は前月 「すぐ放映になるとは…」 放送後、SNSでは「こういうのを見習わないと。すごい」といった韓国語の投稿などが見られた。 サンテレビにも5日午前まで… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル