宮崎県日向市東郷町の一部地域で、水道に藻のようなものが混入したとして、市が27日から、水を飲まないように呼びかけている。影響は福瀬、小野田、鶴野内の3地区の612戸、1525人に及んでいる。 市は給水車を出して飲用水を配り始めたが、配水池への濾過(ろか)装置の取り付けは越年が確実となっている。 28日正午過ぎ、同市東郷町山陰辛の東郷公民館前に止められた給水車には、水をもらいに住民らが三々五々やってきた。担当者によると、午前中だけで22組に計1千リットル給水したという。 近くの養護老人ホーム「鈴峰… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
舞台でラジオで愛されたアマチンさん逝く 戦争の悲惨さも語り継ぐ
俳優の天野鎮雄(あまの・しずお)さんが11月5日に死去した。87歳だった。東海地方にゆかりがある人、とりわけ中高年世代で愛称の「アマチンさん」を知らない人はおそらくいないだろう。演劇人として、さらに社会貢献で広く深い根を張った生涯だった。 深夜ラジオ「ミッドナイト東海」で一躍有名に 名古屋市で生まれ、小学生時代に演じる楽しさを知った。現在の愛知教育大学を卒業し、20代半ばに上京。文学座の演劇研究所で学んだが、座員にはなれなかった。帰郷後の1968年、転機を得る。東海ラジオの深夜番組「ミッドナイト東海」のパーソナリティーだ。東海地方の深夜ラジオのさきがけで、中高生らの人気を集めた。週1千通を超えるリクエストのはがきに、思春期の悩みもつづられ、マイクを通して兄のように寄り添った。当時のリスナーには後に俳優となる竹下景子さんもいた。 ■幅広い世代から共感… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
新幹線のルートは「複雑な連立方程式」 解求め佐賀県が投げたボール
整備のあり方が決まっていない西九州新幹線の武雄温泉―新鳥栖間をめぐり、佐賀県と国土交通省の協議が28日、あった。佐賀空港などと連携したルートの議論に県側が前向きな姿勢を示す一方、財政負担や在来線のあり方といった課題は山積している。解決への糸口は見いだせるのか。 「新しい提案があったという認識はない」。28日、非公開であった国交省の平嶋隆司・鉄道局次長との協議を終えて記者会見に臨んだ南里隆副知事は、そう述べた。 南回りルート、知事「一考に値する」 今回の協議で注目されたのがルートの議論だ。 山口知事は9月、佐賀空港や有明海沿岸道路などと絡む南回りのルートについて「一考に値する」と前向きに発言。ルート問題は進展する気配を見せた。 西九州新幹線は、もともと… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
選挙違反、新旧2手法を同時摘発 前法務副大臣逮捕に深まる政治不信
自民党の派閥パーティーをめぐる裏金事件が永田町を揺るがす中、2カ月前まで法務副大臣だった柿沢未途衆院議員=自民を離党=が28日、選挙違反事件で逮捕された。「有料ネット広告」と「買収」という選挙違反の新旧2手法で嫌疑がかかる。続発する「政治とカネ」の問題に、政治不信は深まるばかりだ。 「公職選挙法の中心は選挙の公平性。買収と有料ネット広告には、資金力の差で公平性をないがしろにする影響力が同程度にある」。検察幹部は柿沢議員の逮捕を受け、こう語った。 票をカネで買う買収の罪(3年以下の懲役・禁錮か50万円以下の罰金)は、選挙違反の古典的なものだ。一方、有料ネット広告の罪(2年以下の禁錮か50万円以下の罰金)は2013年施行の改正公職選挙法で新設された規制で、今回が初適用とみられる。 柿沢「法務副大臣」、捜査に緊張感 端緒は有料ネット広告だった… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
性犯罪歴確認「日本版DBS」 塾など認定事業者の広告表示可能に
子どもと接する職場に、従業員の性犯罪歴を確認させる新制度「日本版DBS」をめぐり、政府は関連法案の概要をまとめた。学校や保育所などには確認を義務づける。学習塾などは任意の「認定制度」とする一方、認定事業者であることの広告表示を可能にする。与党と調整し、早ければ来年の通常国会に法案を提出する。 日本版DBSは、事業者に従業員の性犯罪歴を確認させ、子どもと接する職場への就労を事実上制限する措置を求める仕組みだ。 政府案によると、学校や保育所、幼稚園などは確認を義務化する。事業者には、子どもの性被害防止措置を講じることも義務づけ、従業員に性犯罪歴がある場合は、子どもと接しない職場に異動させる。 放課後児童クラブや学習塾などは、国がお墨付きを与える認定制度の対象とする。研修の実施など、性被害を防ぐ体制整備が認定の条件となる。認定されれば、従業員の性犯罪歴の確認が義務化される一方、広告表示が可能になる。 義務化の範囲をめぐっては… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
2歳で始めた「キャンドル」、成長して知った意味 代執行に私は思う
名護市の自宅から車で15分。物心がつくころには毎週土曜の夕方、その場所でキャンドルをともし、30分だけ、道行く人に手を振るのが習慣になっていた。 共働きの両親と、五つ年上の兄と双子の姉。渡具知和奏(とぐちわかな)さん(21)=大阪府=にとって、家族5人で過ごせる大切な時間だった。 周囲には、父よりもはるかに背の高い、金網フェンスが続いていた。 成長とともに、その場に立つ意味を自覚した。中学生にもなると、周りと自分を比べては、考え込んだ。 好きな子や友達が乗った車が目の前を通るのが気まずかった。「何であんなことをさせているんだ」と母が周囲から、とがめられたと聞いた。 高校生のとき、何のために続けるのかと父にたずねた。 母が兄を身ごもったとき、地… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「誰が自分の話聞いてくれるか」性の悩み抱える若者ら、相談件数倍増
セクシュアリティーに関する悩み相談が増えている。性的少数者らの交流イベントを運営するNPO法人「L-Port」(札幌市)に1~11月に寄せられた相談は443件にのぼり、4年前の200件余りと比べて倍増。このうち、7割弱が20代以下からの相談だった。 悩み相談は「にじいろtalk-talk」と題して、月2回のペースで各回3時間、SNSのLINEで受け付けている。「相談先のニーズはまだまだ高い」と担当の真野友華さんは分析する。 相談後に利用者を対象としたアンケートも行っており、18年11月の開設以降に708件の回答があった。性自認など、セクシュアリティーに関する相談を誰にするかという質問に対し、「友達」(261件)、「相談機関」(226件)に次ぎ、「相談しない」(205件)という回答が3番目に多かったという。 「学校の先生」は93件、「親」は94件にとどまった。同法人の中谷衣里さん(32)は「中高生の相談を受けていると、『学校で、誰が自分の話を否定せずに聞いてくれるのか見当がつかない』といった、頼っても大丈夫な大人が可視化されていないことによる悩みが多く聞かれる」と話す。 交流イベント「にじいろ談話室」は、性的少数者とその周囲の人を対象に、月1回、平日に夕方と夜の二部制で開室されている。当事者以外は隔月で参加できる。 22年4月から23年11月までに39回開催し、10~50代の延べ224人が参加した。「平日開催かつ夜もやっているので、土日休みではない仕事をしていても参加しやすい」といった感想が寄せられたという。 今年12月から、同様のイベントを旭川市でも開催しており、今後も2カ月に1回の頻度で行う予定だ。対象は25歳以下の、性的少数者や自分もそうかもしれないと思っている人々。中谷さんは「旭川での開催を皮切りに、コミュニティーが少ない地方で当事者の居場所を広げていきたい」と話した。(石垣明真) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
半日内に女性2人殺害か 逮捕の男、両事件への関与認める 名古屋
名古屋市中心街で女性2人が刺されるなどして死亡した事件で、殺人未遂容疑で逮捕された男(25)が26日午前11時半ごろにカラオケ店で女性(20)を襲う前、同居女性(30)の遺体が見つかったマンションに滞在していたことがわかった。遺体の状況などから、同居女性は25日夜以降に殺害されたとみられる。男は両事件への関与を認めており、愛知県警は男が約半日の間に相次いで殺害したとみて調べている。 男は自称・風俗店員の曽我春暉(はるき)容疑者。20歳の女性を刺殺したとして28日に殺人容疑で送検された。死因は心臓を刺されたことによる失血死だった。現場で見つかった凶器とみられる包丁1本は曽我容疑者が持ち込んだとみられる。 一方、同居女性は職業不詳の長野汐里(しおり)さん。逮捕時の曽我容疑者の供述にもとづき、26日正午前にカラオケ店から約2キロ離れたマンションで遺体で見つかった。 捜査関係者によると、防犯カ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「私たちは鈍感に育てられたのか」 あさのあつこさんが見た代執行
昨年、家族旅行で沖縄に行ったとき、中学生の孫から尋ねられました。 「なんで、こんなにフェンスが続いているの?」 米軍基地のフェンスのことでした。約10年前から毎年、家族で沖縄を訪れてきましたが、孫の質問にきちんと答えることができなかった。少しずつ考えてきたつもりでしたが、なぜ、そこに基地があるのか。いま、沖縄で何が起きているのか。すぐに正しく答えることはできなかった。 そんな私が2018年の暮れに、朝日新聞の取材に話したのは次のようなことです。 〈沖縄と同じ、一地方で生きるものとして、とても怖い。私の住む岡山で何かあったとき、私たちの声を国がきちんと受け止めてくれるとは思えない〉 沖縄県知事選で、辺野古移設に反対する玉城デニー知事が当選した直後、辺野古への土砂投入が始まろうとするタイミングでした。あれから5年が経ち、代執行という事態を迎えた今、私が最も怖いのは、国民の反応の薄さです。これは一体何なのでしょうか。 「わがまま」と攻撃さえする 国民が知ろうとしない沖縄 沖縄の民意は民主的な手続き… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
高校バスケ、2019年以来2度目の福岡対決 福岡大大濠と福岡第一
第76回全国高校バスケットボール選手権大会(WC、ソフトバンク ウインターカップ2023=日本バスケットボール協会主催、朝日新聞社など特別協力)は28日、男子準決勝があった。福岡大大濠は土浦日大(茨城)を71―57で破り、福岡第一は藤枝明誠(静岡)を94―65で下し、そろって決勝に進出。19年以来2回目となる、福岡勢による頂上対決となった。 福岡大大濠は、第3クオーター(Q)に一時3点差に詰め寄られた。しかし、渡辺伶音(2年)が後半だけで16得点を挙げるなど、チームトップの22得点、14リバウンドのダブルダブルで引っ張った。また、高田将吾(2年)も果敢にゴールを攻め、18得点を記録した。 福岡第一は、強力なディフェンスから早い攻めにつなぐ得意のバスケを展開し、藤枝明誠を圧倒した。崎浜秀斗や山口瑛司、世戸陸翔(ともに3年)、サー・シェッハ(2年)の主力4人が2ケタ得点した。 福岡大大濠は2年ぶり12回… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル