神戸市の人口が10月、150万人を割り込んだ。減少傾向に歯止めがかからず、大台割れは22年ぶり。おしゃれ、異国情緒……華やかなイメージを売りにする街に、厳しい現実が突きつけられている。 「絶望的な印象を持たざるを得ない」。今年8月、市が職員70人を集めて開いた研修会。人口減の現状について、参加者からそんな声が漏れた。 市の昨年の人口減少数は6710人で、全国の市区町村中、2番目の多さだ。このままのペースで人口減が進めば、2045年に130万人を切り、60年には111万人になる。 講師を務めた人口減少対策総合研究所(東京)の河合雅司理事長は、全国の見通しとして、出産が多い25~39歳の女性人口が25年後に約25%減少すると説明。国の少子化対策や地方移住策は、その解決につながらないと指摘した。 人口減で、「社会が機能しなくなる」 このまま人口が減れば将来的… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
土砂から車を発見、不明男性のナンバーと一致 車内の様子確認できず
【動画】土砂崩れが発生した崩落現場を捜索する消防隊員ら=朝日放送テレビ撮影 奈良県下北山村の国道169号で23日夜に起きた土砂崩れで、地元消防は26日、土砂の中から新たに車1台の一部が見つかったと明らかにした。連絡がとれない和歌山県の男性が乗っていたとみられる車とナンバーは一致しているが、車内の様子は確認できていないという。27日も捜索活動を続ける。 消防によると、この日午後3時すぎ、道路を覆っていた土砂を手作業で掘っていた際に、車後部のバンパーやナンバープレートを確認した。 ファイバースコープの先には 車の上には、道路脇に設置さ… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
安全と信じていた「産後ケア」 2カ月の娘失った両親が伝えたいこと
出産後の女性をサポートする「産後ケア事業」が全国の市町村で急拡大している。この事業を委託されていた横浜市の助産院で昨年、生後2カ月の赤ちゃんが亡くなる事故が起きた。安全なはずの施設で、事故はなぜ起こったのか。 長女の茉央(まひろ)ちゃんを出産して2カ月。母親が1人で眠ったのは久しぶりだった。 その日は自宅近くの助産院で「産後ケア」を利用した。父親は仕事が忙しく、1人での育児が続いていたため、少しでも休むことができればとの思いだった。育児相談をした横浜市の窓口で紹介され、この日が3度目の利用だった。 利用者が増えている「産後ケア」事業で昨年、赤ちゃんが亡くなる事故がありました。背景になにがあったのか。両親や専門家に話を聞きました。 午後9時すぎに授乳をして茉央ちゃんを寝かしつけたあと、助産師にこう伝えた。 「泣いてしまうなど、もし何かあればいつでも起こしてください」 茉央ちゃんを預け、同じフロアの別室で眠りについた。 眠りについて数時間、その間に何が 数時間後。助産師が慌てた様子で部屋に駆け込んできた。「茉央ちゃんの様子がおかしいんです」 駆けつけると、茉央ちゃんが… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
沖縄の米軍基地が規制法の対象に 「機能阻害行為」残るあいまいさ
政府は26日、防衛施設など安全保障上重要な施設の周辺や国境の離島を対象とする土地利用規制法を巡り、規制対象の候補地として新たに184カ所を土地等利用状況審議会に示した。嘉手納基地や普天間飛行場など、沖縄県内の米軍施設17カ所も含まれる。沖縄の米軍基地が対象になるのは初めて。 土地利用規制法は昨秋に施行され、399カ所が規制対象区域として指定済み。政府は今年度内に計約600カ所の指定をめざしており、第4弾となる今回で「おおむね網羅した」としている。 同法は、自衛隊や米軍の基地、原子力発電所といった重要施設の周辺約1キロや、国境の離島を「注視区域」に指定。指定されれば政府は土地の利用状況を調べ、施設の機能を損ねる行為に罰則つきの命令などができる。さらに「特別注視区域」に指定されると、売買の際などに事前届け出が義務づけられる。 26日に提示されたのは特別… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ワクチン接種の自己決定権を脅かす」 甲賀消防の職員隔離に調査委
滋賀県甲賀市の甲賀広域行政組合消防本部で、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けなかった職員が、ほかの職員との接触を制限され、退職した問題を検証する「ワクチン未接種者への対応事案等ハラスメント調査委員会」は26日、中間報告をまとめ、発表した。「違法、不当、または不適切な決定と対応があった」と認めた。 調査委員会は、委員長の新川達郎・同志社大名誉教授や、弁護士や甲賀市議らからなる6人で構成。問題発覚後の今年7月以降、計5回の会合で、元職員や当時の上司ら計16人から聞き取りをした。 26日、調査委が同組合管理者の生田邦夫・湖南市長らに対し、中間報告をした。 それによると、元警防課職員の30代女性は2021年4月、別のワクチンで副反応が出たことを理由に接種を拒絶した。上司らは「自分のことだけしか考えていない」「ほかの職員のことを考えているのか」などと主張し、接種するよう何度も面談して説得した。女性は子どもの授業参観を理由に休暇を希望したが、出勤させた日もあった。 5月6日から、女性をほかの… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
残り33秒、託された1年コンビ 東海大福岡監督「自分が責任とる」
第76回全国高校バスケットボール選手権大会(WC、ソフトバンク ウインターカップ2023=日本バスケットボール協会主催、朝日新聞社など特別協力)は26日、女子準々決勝と男子3回戦があった。女子の東海大福岡は優勝候補の一角、大阪薫英女学院を劇的な逆転劇で破り、2年連続4強入りを果たした。 男子は福岡大大濠が京都精華を91―62、福岡第一が東海大諏訪(長野)を108―81でそれぞれ圧勝、そろってベスト8に入った。(榎本瑞希) 1年生にかけた監督 顔を見て「大丈夫」と信じた 52―61で残り時間は4分を切った。9点差を追いかける東海大福岡の宮崎優介監督は、浜口ゆずをコートに入れ、東口紅愛との1年生コンビに託した。「学年は関係ない。最後は自分が責任をとる」 大会前、エースの浜口さくら(3年)が負傷した。抜けた穴を埋めたのが、成長著しい1年生2人だった。ゆずはさくらの妹だ。 主将の境さくら(3年)や伊… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
郵便局立てこもり事件、男を自宅への放火容疑で再逮捕へ 埼玉県警
有元愛美子 野口駿 仁村秀一2023年12月27日 0時00分 埼玉県蕨(わらび)市の蕨郵便局で10月にあった人質立てこもり事件で、県警は、同県戸田市の無職鈴木常雄容疑者(87)について、自宅アパートに火をつけて全焼させたとする現住建造物等放火容疑で再逮捕する方針を固めた。逮捕は今回で4回目。捜査関係者への取材で26日、わかった。 再逮捕容疑は、立てこもり事件が起きた10月31日午後1時ごろ、同市新曽の木造2階建てアパートで1階の自室に火をつけ、アパートを全焼させたというもの。住民らは避難し、けが人はいなかった。 アパートに住んでいた50代の女性によると、鈴木容疑者が転居してきたのは20~30年前。アパートは来年3月に取り壊す予定で、全ての住民が立ち退きを求められていたという。 鈴木容疑者は火災が起きた日の午後2時過ぎ、蕨郵便局で職員を人質に立てこもったとして、約8時間後に人質強要処罰法違反容疑で緊急逮捕された。11月下旬に、郵便局に駆けつけた警察官らに向けて拳銃を撃ったなどとして殺人未遂や銃刀法違反(加重所持、発射)などの容疑で再逮捕された。 また、火災が起きた日の午後1時過ぎ、戸田中央総合病院(戸田市)で医師らのいた1階の診察室に向けて屋外から発砲したとして、同様の容疑で12月中旬にも再逮捕されていた。 捜査関係者によると、鈴木容疑者は郵便局のバイクと自身のバイクが接触した事故の処理や、病院の応対などに不満を持っていた疑いがある。県警は事件の動機につながるとみている。(有元愛美子、野口駿、仁村秀一) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
損保大手4社に業務改善命令 「576取引先の保険で不適切行為」
損害保険大手4社によるカルテル疑惑で、金融庁は26日、保険業法に基づく業務改善命令を4社に出した。企業や官公庁など計576にのぼる取引先と結んだ保険で、不適切な調整行為が確認された。各社内で問題が認識されていたケースも少なくなく、金融庁は「法令順守意識や顧客本位の観点が著しく欠けていた」と指摘した。 4社は東京海上日動火災保険と三井住友海上火災保険、損害保険ジャパン、あいおいニッセイ同和損害保険。大手が一斉に行政処分を受けるのは極めて異例だ。金融庁は経営責任の明確化や、経営管理体制の抜本的な強化を求めた。 金融庁によると、企業と複数… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
残り33秒、託された1年コンビ 東海大福岡監督「自分が責任とる」
第76回全国高校バスケットボール選手権大会(WC、ソフトバンク ウインターカップ2023=日本バスケットボール協会主催、朝日新聞社など特別協力)は26日、女子準々決勝と男子3回戦があった。女子の東海大福岡は優勝候補の一角、大阪薫英女学院を劇的な逆転劇で破り、2年連続4強入りを果たした。 男子は福岡大大濠が京都精華を91―62、福岡第一が東海大諏訪(長野)を108―81でそれぞれ圧勝、そろってベスト8に入った。(榎本瑞希) 1年生にかけた監督 顔を見て「大丈夫」と信じた 52―61で残り時間は4分を切った。9点差を追いかける東海大福岡の宮崎優介監督は、浜口ゆずをコートに入れ、東口紅愛との1年生コンビに託した。「学年は関係ない。最後は自分が責任をとる」 大会前、エースの浜口さくら(3年)が負傷した。抜けた穴を埋めたのが、成長著しい1年生2人だった。ゆずはさくらの妹だ。 主将の境さくら(3年)や伊… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「スーパークレイジー君」保釈、土下座して謝罪 不同意性交で起訴
知人女性に性的暴行をしようとしてけがをさせたとして、不同意性交致傷の罪で起訴された宮崎市議の「スーパークレイジー君」こと西本誠被告(37)が26日、保釈された。勾留されていた宮崎市の宮崎刑務所拘置区から姿を見せた西本被告は「大変申し訳ありませんでした」と謝罪し、土下座した。 起訴状によると、西本被告は9月3日未明、宮崎市内で知人の30代女性をホテルに無理やり連れ込み、ベッドに押し倒して馬乗りになるなどの暴行をし、同意しない意思を示すことが困難な状態で性交しようとした、とされる。女性は暴行と逃げる際の転倒で右腕や左手にけがを負った。 西本被告は2020年の都知事選に立候補し、特攻服姿で注目された。21年の埼玉県戸田市議選で当選したが、その後、居住実態がないとして当選無効に。22年12月には故郷の宮崎県知事選に出馬し、今年4月の宮崎市議選で初当選した。 西本被告の弁護人は、来年5月に開かれる初公判で、被告が起訴内容を認める方針を明らかにしている。(平塚学) Source : 社会 – 朝日新聞デジタル