伊藤進之介2023年12月17日 19時10分 ブラインドサッカーのトップリーグ「LIGA.i」の最終第3節が17日、東京都墨田区のフクシ・エンタープライズ墨田フィールドであり、2連勝で臨んだfree bird mejirodaiが、buen cambio yokohamaに5―0で勝利し、初優勝を決めた。 mejirodaiは前半、この日キャプテンを務めた鳥居健人のゴールで先制。鳥居は後半開始直後にも試合を決める3点目をあげた。 LIGA.iは昨年新設されたリーグ。競技力や組織運営力、競技普及活動への注力度合いなどを評価された4チームが参加している。競技やアスリートの地位の向上も目指し、興行性も重視し、全席有料で開催している。この日は505人の観客が訪れ、選手たちに声援を送った。 鳥居は試合後のインタビューで「試合前にお客さんがたくさんいるぞと聞いていた。特別な試合と思って臨んだ。ゴールしたときの観客の声援は最高の気分だった」と話した。(伊藤進之介) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
聖夜までのライトアップ トラピスト修道院で始まる 北海道北斗市
野田一郎2023年12月17日 20時00分 日本最初のカトリック男子修道院、北海道北斗市のトラピスト修道院のライトアップが17日から始まった。雪景色の静寂の中、柔らかな光をまとった参道の先に修道院の正門が浮かび上がった。 修道院へと通じる約400メートルのポプラ並木と正門手前の坂道が照明具で飾られ、親子連れやカップルが記念撮影を楽しんでいた。 点灯は午後4~8時、クリスマスイブの24日まで。並木道の入り口のブースでは23日までワックスキャンドル作りを体験でき、キャンドルは24日に正門前などでともされる。受付は各日午後7時15分まで。(野田一郎) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
進む「会社の忘年会」離れ 「ニーズ高くない」コロナ後やめた企業も
有料記事 中村英一郎 宮野拓也2023年12月17日 20時00分 新型コロナが5類になって初めての年末年始。街はにぎわっている一方、企業の忘年会や新年会離れは進んでいるようだ。客足の回復について、飲食店からは「期待には届いていない」との声も聞かれる。 民間信用調査会社「東京商工リサーチ」が、大企業や中小企業を対象に10月に行ったアンケート(4747社が回答)によると、忘年会や新年会を予定していると答えた企業は、全体の54・4%。一方、「コロナ禍前はしていたが今回はしない」という企業は21・8%だった。最多の理由は「開催ニーズが高くないため」(53・8%)。「参加に抵抗感を示す従業員が増えたため」(42・2%)が続いた。 「社員の声に向き合ったのでは」 企業の規模別でみると、開催ニーズや従業員の抵抗感を挙げる割合は、中小より大企業が高かった。一方、中小企業は費用面を理由とする割合が高かった。 「コロナ禍前も今回も実施す… この記事は有料記事です。残り1194文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
亡き夫に託され「やっと形に」 震災犠牲者らの銘板追加、神戸で式典
有料記事 杉山あかり 稲垣大志郎2023年12月17日 22時00分 阪神・淡路大震災からまもなく29年。犠牲者らの名を刻む神戸市中央区の「慰霊と復興のモニュメント」に、新たな名前を追加する式典が、17日に開かれた。遺族ら30人以上が集まり、手を合わせて思いを寄せた。 冷たい風が吹きつける中、遺族らは、モニュメントの地下にある「瞑想(めいそう)空間」に入り、亡くなった方の銘板を順番に貼り付けていった。 兵庫県西宮市の佐々木美和子さん(65)は、震災当時3歳だった長女(32)とともに、緊張した面持ちで銘板を貼った。「やっと形になってホッとしました。主人は亡くなる間際まで気にしていた。『安心してください』と伝えたい」 義理の両親一孝さん(当時70)と明子さん(当時65)は、同市の自宅の下敷きとなって亡くなった。「孫の成長を誰よりも楽しみにしてくれていた」2人だった。手芸好きの明子さんが、手作りの子ども用のかばんを贈ってくれたこともある。 遺言は、名前を刻むこと 2人の長男の、夫・嗣郎(つ… この記事は有料記事です。残り783文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
手を伸ばし逝ったあの人の名、次世代へ刻む 慰霊銘板へ新たに12人
有料記事 小川聡仁 杉山あかり2023年12月17日 22時30分 阪神・淡路大震災の犠牲者らの名を刻んだ神戸市の「慰霊と復興のモニュメント」に17日、新たに12人の銘板が加わった。来年1月で震災から29年を迎えるが、慰霊をのぞむ遺族は後を絶たない。刻まれた名前は計5047人となった。(小川聡仁、杉山あかり) この日の式典には遺族らが出席した。鶴崎光英(みつえ)さん(75)=大阪府枚方市=は2枚の銘板を貼り付けると、淡い桃色の花を供え、5秒ほど手を合わせた。心の中で「苦しかったですね。安らかに暮らしてください」と祈った。 光英さんのおば鶴崎峰子さん(当時83)と、その長男太一郎さん(同57)は、震災当日、兵庫県芦屋市の自宅にいた。木造2階建ての自宅が崩れ、下敷きになった。 揺れた瞬間に 2人の遺体を自衛隊員が見つ… この記事は有料記事です。残り917文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
猟は「公平な戦い」 年間100頭撃つ腕利き猟師の命との向き合い方
「木の枝を踏み折る音でも警戒しよる」 つま先から地面を踏み、木々が生い茂る原生林を慎重に歩く。 11月下旬の午前8時半。気温は6度。吐く息は白い。 人けのない山で突然、犬の激しい鳴き声が響いた。鳴き声の方へ急ぐ。福岡県福智町の猟師平野八十八さん(77)は肩から斜めに掛けていた猟銃をおろし、人さし指を引き金にかける。 坂を下り、鳴き声のもとに近づくと、平野さんの猟犬2頭が尻尾を振ってほえながら、茂みに近づいたり離れたりしていた。 あの中に、イノシシがいる。銃を構える。 茂みから、目で追えないほどの速さでイノシシが草むらから飛び出し、猟犬に襲いかかった。 冷静に、引き金を引く。 その瞬間、爆竹がはじけたような、乾いた銃声が鳴り響いた。 スラッグ弾を撃たれて弱ったイノシシに、猟犬が一斉にかみつく。平野さんは落ち着いた足取りで近づき、イノシシの首をめがけてナイフを突き刺した。「ギィ、ギィ」とイノシシが断末魔をあげる。 平野さんはイノシシを専門に40年以上、猟を続けてきた。散弾銃とナイフを持ち、猟犬を連れて1人で山に入る。 猟が解禁される11月から翌年3月のあいだに、100頭以上のイノシシを4年連続で仕留めた。 午前7時に起き、天気予報を見て登る山を決める。平野さんが住む福智町の近くには200~900メートルの山がいくつもあるが、それぞれの山のどこに坂ややぶがあるか、細かな地形を隅々まで把握しているという。 人工林は地面まで日が当たら… Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
中学受験→離婚のリアル 問われる「見たくないものを直視する覚悟」
親のかかわりが大きく、「親子の受験」ともいわれる中学受験では、夫婦で意見が対立する例が少なくありません。中学受験(中受)と離婚をテーマにした「中受離婚 夫婦を襲う中学受験クライシス」(集英社)を書いた教育ジャーナリストのおおたとしまささんに、中学受験にまつわる家族関係の悩みについて聞きました。 ――「中受離婚」をテーマにしたきっかけは。 中学受験に取り組む家庭では、夫婦間の葛藤を抱えるケースが多いと、ずっと感じてきました。子どもや親子という切り口ではなく、夫婦にとっての中学受験を描いてみたらどうなるだろう――。当事者を取材するなかで、「離婚」がひとつのキーワードとして見えてきました。取材結果をまとめ、「セミフィクション」として書きましたが、全て実際の話です。 ただ、離婚をことさらセンセーショナルに伝えたいわけではありません。本に登場する3家庭も、それぞれの状況や結論は違いますが、離婚を負の側面だけで捉えていない点は共通しています。子どもが第1志望校に合格したものの離婚を選んだ夫婦の「その後」も紹介しましたが、後悔はしていませんでした。 家族は「離れる」ことより「我慢して一緒にいる」ことのほうがつらいはず。伝えたかったのは、中学受験をきっかけに、もともとあった夫婦の課題が顕在化したとき、それにどう向き合うかです。この「中学受験クライシス」を、広く知ってほしいと思いました。 記事後半では「中学受験をめぐって夫婦の『すれ違い』が生まれやすいポイント」5点を挙げていただきました。 すれ違いが顕在化 背景に中学受験特有の理由 ――本では、志望校に合格した例を取り上げていますが、不合格のケースでは問題がより深刻になる気がします。 合格できなかった家庭では… この記事は有料記事です。残り2020文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
淡路島「西海岸」をファッション拠点に、繊維商社が小学校跡を再利用
新リゾート地として注目される兵庫・淡路島の「西海岸」をファッションの拠点に――。6年前に閉校した兵庫県淡路市江井の旧江井小学校が17日、ファッションブランドの販売店などが入る施設「ei―to(エイト)」としてオープンした。同校の卒業者が創業した大阪の繊維商社が開設にこぎつけた。 この商社は「増見哲(ますみてつ)」(増見喜一朗社長)。衣服の商品企画のほかに、廃棄生地の糸を使った衣服や、製造時に生地を余さずに活用するカバンなど、環境に配慮した衣服・雑貨を製造・販売している。 自社ブランドの発信場所を探… この記事は有料記事です。残り341文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「逃げ場」だったお風呂 休学して湯巡り300カ所、三十路の新境地
「温泉オタクな会社員」として、SNSなどで情報発信している永井千晴さん(30)。 大学時代に温泉巡りを始め、これまで500カ所以上の湯につかってきた。 温泉にまつる記事の執筆やセミナー登壇、旅行プランの監修なども務めているが、いずれも副業。 本業はコンテンツ会社「CHOCOLATE Inc.」のプロデューサーだ。 3年前に幻冬舎から出版した「女ひとり温泉をサイコーにする53の方法」も、週末の休みを使って書き上げた。 本業でキャリアを築きながら、それとは別に「やたら温泉に詳しい人」という一面を持ち続けていたい。 新卒でヤフーに就職した時も、CHOCOLATE Inc.に転職した時も、そう思っていた。 「逃げ場」だったお風呂 そんな永井さんにとって、お風呂は「逃げ場」だった。 育った家は横浜市郊外にある… この記事は有料記事です。残り2981文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
太宰も愛した跨線橋、記憶つなぐ取り組み始動 渡り納め終了、撤去へ
撤去工事が始まったJR三鷹駅(東京都三鷹市)近くの跨線橋(こせんきょう)を、人々の記憶と記録に残すプロジェクトが動き始めている。作家の太宰治も愛したことで知られる跨線橋。3日間に渡る「渡り納め」最終日の17日も、多くの人でにぎわうなか、「思い出を共有して」と呼びかけた。 中心になっているのは、跨線橋の近くで出版・印刷業を営む「文伸」社長の川井伸夫さん(51)。同社は、井の頭公園の100周年記念の書籍など、地域に根ざした出版物を多く手がけてきた。撤去工事の日程が公表されると、川井さんは、「三鷹跨線橋の記憶と記録を残そうプロジェクト」を立ち上げた。 「渡り納め」が行われた15日から17日には、隣接する広場で特製の写真パネルを展示。社員が2年前から毎日のように撮影してきた跨線橋の写真や、フェイスブックグループ「跨線橋の思い出」に投稿された写真を、「一人ひとりの胸の中にある跨線橋の思い出を共有できるように」と大きく引き伸ばした。「渡り納め」に先立ち、3日と10日にも同じ場所でイベントを開いた。 夕立がやみ、階段を駆け上がると… いろいろな人たちの跨線橋を… この記事は有料記事です。残り296文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル