有料記事 2023年12月14日 9時44分(2023年12月14日 10時05分更新) 4月の東京都江東区長選をめぐる事件で、東京地検特捜部は14日、自民党衆院議員の柿沢未途(みと)・前法務副大臣(52)の国会議員会館の事務所(東京・永田町)や自宅に、公職選挙法違反(買収)容疑で家宅捜索に入った。11月の地元・江東区の事務所に続く捜索で、捜査をさらに本格化させた。 衆院第2議員会館の国会事務所には午前10時ごろ、5人の係官が捜索に入った。柿沢氏の江東区の自宅にも午前9時10分ごろに4人の係官が入った。特捜部は11月16日に地元事務所を先行して捜索していた。 保守分裂の構図となった4月の江東区長選では、柿沢氏が支援した元自民衆院議員の木村弥生・前区長(58)=辞職=が初当選した。 関係者によると、柿沢氏は2月ごろから、秘書を通じて、10人強の自民系区議らに現金20万円の提供を打診。5人が受領し、うち2人は後で返したとされる。特捜部は区長選での木村氏への支援を求める買収の趣旨があったとみて調べており、一部の区議らは任意聴取に買収の趣旨を認める供述をしたという。 柿沢氏「区議選の陣中見舞い」 また、柿沢氏の秘書は1~4… この記事は有料記事です。残り435文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
アニメ監督に届いた「盗作」の訴え 京アニ事件にも通じる対応策とは
自らの作品を「盗用された」と主張する女性から様々な業務妨害を受けた――。アニメーション監督がそう訴えた訴訟で、東京地裁立川支部(加藤紀子裁判官)は13日、女性に121万円の賠償を命じた。アニメ業界は、「盗作」主張への対応策を迫られており、専門家は、過激化を防ぐための支援の重要性を指摘している。 訴訟を起こしたのは、「少女革命ウテナ」などの作品で知られるアニメ監督の幾原邦彦氏。 判決によると、被告の女性は2022年4月、幾原氏が結成した音楽ユニットが宣伝のためにツイッター(現X)上に投稿したイラストについて、「自分の作品をトレースされた」とするメッセージを、幾原氏のツイッターアカウントに送信。女性が両者の絵の一致を「検証した」とするデータも添付した。 「トレース」主張をブロックしたら… 幾原氏が返信せず、女性のア… この記事は有料記事です。残り1451文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
女子生徒は監督に志願した 1年足らずで世界に ブラインドサッカー
東京都文京区の筑波大学付属視覚特別支援学校には、「世界一のチーム」で活躍する生徒がいる。ブラインドサッカー女子日本代表で、中学部3年の島谷花菜(はな)さん(15)。今年8月には世界選手権に出場し、3得点を決めて準優勝に貢献した。夢はパラリンピック出場だ。 「ただ楽しくプレー」 世界選手権が初の公式戦に 視覚障害者らによる5人制サッカー「ブラインドサッカー」の女子日本代表チームは現在、世界ランキング1位の強豪だ。 「ただただ楽しくプレーしていただけで、得点しようとは意識していなかった。自分のリズムに乗って『いけるかな』と思ってシュートを打ったら入った」 島谷さんは世界選手権での活躍を、そう振り返った。競技を本格的に始めてからわずか半年あまりで代表入り。しかも世界選手権は、自身初めて出場する公式戦だった。 出会いは小学2年生 「シュートを打ちたい」 生まれつきの弱視で、ブライ… この記事は有料記事です。残り1035文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
ノルマで歩くのはつまらない 角幡唯介さんが北極に挑んで至った境地
北極圏のグリーンランドで犬ぞりを駆り、時にはホッキョクグマと対峙(たいじ)しながらの狩猟生活を続ける。探検家の角幡唯介(かくはたゆうすけ)さん(47)はノンフィクション作家としても活躍し、自身の探検をいくつもの著書につづってきた。その角幡さんの講演会があり、「危険な状況に身を置かないと、アンフェアな気がする。野生に身を置きたい」と語った。 角幡さんは長野県松本市で11月19日、100人以上の参加者を前に講演した。これまで、著書「空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む」で開高健ノンフィクション賞を始め、数々のノンフィクションに関わる賞を手にしてきた。 講演では「人が冒険するのは、思いつくから、だと思う」と切り出した。「今までの活動を経て、何かを思いつく瞬間がある。やらないと、後悔することが目に見えている」と、危険と隣り合わせの探検に挑む理由を語った。 食料尽きてギリギリ生還「生が輝いた瞬間」 探検家として最初に挑戦を思… この記事は有料記事です。残り629文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「ゼミ不足なのに担当を拒まれた」大学を訴えた名誉教授が敗訴
浅倉拓也2023年12月13日 20時00分 龍谷大(京都市)の経営学部で、ゼミ(演習)の担当教員を希望したのに不当に拒まれたなどとして、同大名誉教授が大学側に慰謝料などを求める訴訟があり、13日に控訴審判決が大阪高裁であった。高裁判決は「裁量権の逸脱や乱用があるとは言えない」とした一審の京都地裁判決を支持し、控訴を棄却した。 原告の李洙任(リースーイム)名誉教授は経営学部教授だった2016年4月以降、教員不足でゼミを受講できない学生がいるとして、担当を学部長らに申し出たが、大学側は「採用時に経営学の専攻科目を担当していない」などの理由で認めなかった。 李氏は「不合理な説明や対応で評価をおとしめられ、精神的苦痛を受けた」などとして19年1月に165万円の損害賠償請求を京都地裁に提訴。同地裁は今年2月、請求を棄却していた。 原告側は控訴審で「女性や教養科目担当教員への差別的思考があった」とも訴えたが、判決は「証拠はない」とした。 訴訟の背景には、経営学部で当時ゼミの数が急減したため「ゼミを受講できない学生がいる」として、一部学生が大学にゼミ数や女性教員の増加を要求した問題があった。大学側は「当時も数の上では経営学部のゼミを希望する学生は全員が受講できた」としている。 原告側の塩見卓也弁護士は判決後の記者会見で「大学内で決めたことに介入できないという『大学の自治』が最大のハードルになった。いまでは大学の自治は大きく変わっており、意味を捉え直す必要がある」と訴えた。(浅倉拓也) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「もうケアできない」51歳息子、末期がん78歳母を絞殺容疑で逮捕
田添聖史2023年12月13日 20時10分 自宅で介護していた末期がんの母親の首を絞めて殺害したとして、大阪府警は13日、四條畷市中野本町の無職、江口宗克容疑者(51)=死体遺棄容疑で逮捕=を殺人の疑いで再逮捕し、発表した。「母のケアができなくなった」と説明しており、自宅に自殺を図った形跡があったという。 捜査1課によると、江口容疑者は11月14日から22日の間に、自宅で母親(78)の首を絞めて窒息死させた疑いがある。 江口容疑者は22日、訪問診療の医師らが自宅に来た際、玄関で対応したが逃走。医師が居間で母親の遺体を発見した。府警はこの日、江口容疑者を死体遺棄容疑で逮捕していた。 江口容疑者は同居していた父親が5月に病死し、母親と2人暮らしになった。母親は8月に末期のがんと診断され、10月に要介護認定を受けた。11月からは週1回、自宅で緩和医療を受けていた。(田添聖史) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
岸田派、不記載は3年で2千万円超か 販売議員不明のパー券収入除外
岸田文雄首相が会長を務めていた自民党派閥「宏池政策研究会」(岸田派)が政治資金パーティーの収入の一部を政治資金収支報告書に記載していなかったとされる問題で、不記載額は2018~20年の3年間で2千万円余りとみられることが、関係者への取材でわかった。所属議員の誰が販売したパーティー券か不明な分を、会計責任者が除外していたという。 関係者によると、岸田派では、パーティー券(1枚2万円)の購入者が派閥に送金するなどした資金を集約する際、所属議員の誰が売った分かがわからないことがあった。18~20年に会計責任者を務めた職員はこうした資金について、派閥の収支報告書に記載するパーティー収入から除外。総額は3年間で2千万円余りになるという。 動機は… 岸田派も他派閥と同様、各議… この記事は有料記事です。残り353文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
改正国立大学法人法が成立 一部の大規模国立大に合議体を義務づけ
山本知佳2023年12月13日 20時13分 一部の大規模国立大学に運営方針の決定などを行う合議体の設置を義務づける国立大学法人法の改正案が13日、参院本会議で与党などの賛成多数で可決し、成立した。 改正法では、一部の国立大に「運営方針会議」という名の合議体の設置を義務づける。会議は学長と、外部の有識者も想定する3人以上の委員で構成され、中期目標や予算の決定などを行う。学長選考に関して意見を述べることもできるなど、強い権限を持つ。委員の選任にあたっては文部科学相が承認する。(山本知佳) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
閣僚ら交代へ 問われる「適材適所」 「女性登用でリセット」に注意
岸田文雄首相が14日、閣僚らの交代に着手する。9月の内閣改造で「適材適所」と胸を張った布陣は問題が相次ぎ、派閥の裏金疑惑も直撃した。人事はなぜ失敗したのか、どうあるべきなのか。 安倍派の重用、裏目に 「派閥に配慮しすぎて裏目に出た典型的なケースだ」と話すのは、自民党本部に約20年勤めた経験がある政治アナリストの伊藤惇夫さん。伊藤さんによると、首相は政権発足以来、人事によって政権運営を安定させることに腐心し、各派閥の実力者を閣僚や党幹部に登用してきた。 「『適材適所』というのは表向きで、岸田首相は最大派閥の安倍派を人事で重用することで、党内のライバルによる反乱が起きないようにしたのだろう」 一方、派閥に配慮するあまり、入閣候補者らの「身体検査」が不十分だったのではないかとみる。内閣人事では通常、事前に内閣情報調査室などの調査機関を使い、議員が不祥事などを抱えていないか調べるという。 しかし9月以降、女性と不適切な関係があった文部科学政務官や、公職選挙法で禁じられる有料ネット広告の利用を勧めた疑いのある法務副大臣、税金を滞納した財務副大臣の不祥事が相次いで発覚する「辞任ドミノ」が起きた。 さらに派閥による裏金疑惑では、安倍派を中心に複数の閣僚や自民党幹部の名前が取りざたされている。伊藤さんは「身体検査では見抜けないレベルの大問題」と断ったうえで、「もはや人事を刷新しても国民の信頼は回復できない」と話す。 縁故で人事、「会社はおかしくなる」 「岸田首相は早く各派閥から… この記事は有料記事です。残り1050文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
「浄霊」をうたう協会の代表逮捕 会員の14歳少女に性的暴行の疑い
手代木慶2023年12月13日 20時21分 神奈川県警は13日、「浄霊で不幸から世界中の人々を開放する」などとうたいセミナーなどを開催している一般社団法人「浄霊ヒーリング協会」(大阪市北区)の代表理事で会社経営、関伸太郎容疑者(49)=大阪市北区大深町=を不同意性交容疑で逮捕し、発表した。県警によると、容疑を認め、「14歳であることは知っていたが、何度か食事したり会ったりした延長で性交した」と説明しているという。 逮捕容疑は9月4日未明、横浜市のホテルで中学生の少女(14)に性的暴行を加えたというもの。県警によると、少女は母親とともに同協会の会員で、母親からの県警への相談で発覚した。 少女は、協会関連のイベントで関容疑者と知り合ったといい、県警に対し、関容疑者に「洗脳されていた」と話しているという。(手代木慶) 有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。 ※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません Source : 社会 – 朝日新聞デジタル