「速さもデータ量もギガヤバだ!」「追加料金なしで使い放題」ーー。 モバイルWi-Fiルーターなどを提供する「UQコミュニケーションズ」(東京都港区)の広告について、「ギガ放題」というプランを契約した男性が、実際には速度制限があったとして同社などに損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(三浦守裁判長)が、同社と通信サービスの販売代理店「ラネット」側の上告を受理しないと決定した。決定は6月7日付。 「通信速度が高速であり通信料を自主規制する必要もないと誤解させる内容の広告表示を行った」などとして会社側の責任を認め、2万1239円の支払いを命じた東京高裁の判決が確定した。 高裁判決の内容については、「契約時の『録音』が決め手に…UQ『ギガ放題』広告に賠償命令」(https://www.bengo4.com/c_8/n_7853/)にまとめている。 「最高裁判所における訴訟事件の概況」によると、上告受理申立て事件の約7割が3カ月以内に不受理決定を受ける(2010年)のに対し、今回の事件は13カ月以上が経過してようやく不受理決定が出された。 原告側代理人の平野敬弁護士は「最高裁としても、内容面を含め慎重に検討したうえで判断したものとうかがえる」と話す。 ●高裁判決は「通信業界全体を見すえた説諭」 広告や販売の際の説明について、高裁判決は「顧客獲得競争は、基本的には自由競争であるが、シェア拡大、1位争いに走るあまり、一部のユーザに誤認混同のおそれを生じさせ、獲得すべきでない顧客を獲得してまでシェア拡大を目指すような広告・説明は、社会的に許されないものというべきである」と厳しく批判している。 平野弁護士は「これは今回の事件のみならず通信業界全体を見すえた説諭」と指摘する。 「インターネットやモバイル通信は現代人にとってもはや生活必需品であり、通信技術に精通した人だけが使うものではありません。誇大広告や不正確な説明によって消費者が惑わされることのないよう、業界をあげて取り組んでいただきたいと思います」(平野弁護士) また、広告や販売の際の説明以外に、解約手数料についても高裁判決は言及した。 「消費者契約法9条は高すぎる解約金を無効としていますが、高すぎることの立証責任は消費者側に課せられています。このため、解約金の是非を消費者が争うのは厳しく、ことに通信サービスのような複雑な商品では著しく困難でした。 現在、総務省の主導により携帯電話の解約金を低額化する議論が進んでいるところですが、これを機に、妥当な解約金の水準やその根拠づけについて、通信業界全体で考え直していただきたいと思います」(平野弁護士) ●UQの回答は 最高裁決定を受け、今後、UQコミュニケーションズは高裁判決で指摘のあった広告や契約時の販売マニュアル、契約解除料について、変更する予定はあるのだろうか。弁護士ドットコムニュースの取材に対し、以下のように回答した。 ーー最高裁決定を受けて、コメントをお願いします 「弊社の主張が認められず大変残念ではあります。弊社としましては、今後も、お客様にWiMAXサービスを安心してご利用いただくため、引き続き、広告表現等について、お客様に分かりやすく誤解のなきよう展開していく所存です」 ーー4月18日東京高裁判決は、契約時における販売店の説明について、「『軽い制限』にすぎず、3日3G制限の引き金を引くことは極めて稀であると誤解させるような説明をしている」と指摘しました。今後、販売マニュアルをどのように改善される予定ですか 「販売マニュアルは、お客様が誤認しないことが大原則であり、法令及びガイドライン等の関係規範に則って作成しております。引き続き、お客様視点に立ち、策定してまいります」 ーー現在、UQコミュニケーションズは、契約満了月の末日またはその翌月以外に解約した場合、契約解除料として、使用経過年数に応じて3段階の区分を設け9500円~19000円を請求していますが、高裁判決は「ユーザーからの解約があった場合の平均的な損害は数千円程度と認められる」と指摘しました。今後契約金を見直す予定はありますか 「今後については、未定です」 ーー高裁判決は、「月刊データ量制限ナシ!」といったUQコミュニケーションズの広告表現について、「通信料を引き金とする通信制限の存在は目立たないような広告をして、他社と比べて優位な差別化が実現できているものと誤認混同させるおそれが非常に高いものである」と指摘しました。判決を受けて、提供しているモバイルWi-Fiルーターの広告について、改善した部分はありますか 「これまでも、広告表示については、お客様目線で事前に内容確認した上、業界のガイドラインを遵守して掲出しております。なお、販促物等では、速度表記に近接して現状の3日10G制限について表示し、また、HPでは、速度制限に関する説明ページを設けるなど、お客様により判りやすい説明を心がけております」 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
関東甲信や東海の内陸部で雨雲発達中 夕方にかけて雷雨に注意(ウェザーニュース)
本州の上空5500m付近に-15℃前後の寒気が南下している影響で、今日12日(水)も大気の状態が不安定になっています。 関東甲信や東海、北陸の内陸や山沿いで午後になり雨雲が発達し、一部では強い雨やあられが降りました。 13時30分までの1時間で、岐阜県関市板取や長滝で11.0mm、富山県南砺高宮で9.5mmを観測しています。 激しい雨やひょう、突風などに注意 まだ、大きな影響が出るほどの降り方ではないものの、夕方にかけてさらに雨雲は発達し、1時間に30mmを超えるような激しい雨の降るところがありそうです。 さらに雷や突風、雹などを伴うおそれがありますので注意をしてください。 関東や東海の平野部でも夕方以降は強雨注意 夕方以降は内陸部で発達した雨雲が南東に進み、関東や東海の平野部に広がって来る可能性があります。 北の空から黒っぽい雲に覆われてきたら、強い雨に注意が必要です。 ウェザーニュース 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
金融庁試算「老後に不足…金融資産2000万円」を年金受給者は用意できている?(FNN.jpプライムオンライン)
連日、野党の追及が過熱する「老後に2000万円不足」するという金融庁の審議会の試算。これに対する年金受給者の本音を取材した。 【画像】あなたは大丈夫? 60代の貯蓄保有額データ 6月11日、麻生太郎金融担当相は会見で「夫婦で95歳まで生きると、年金以外に2000万円の蓄えが必要」という試算を出した金融庁の審議会による報告書の受け取りを拒否すると述べた。 麻生金融担当相:世間に著しい不安と誤解を与えており、これまでの政府の政策スタンスとも異なるので、 正式な報告書としては受け取らない。 これに対し、野党からは批判が続出。 立憲民主党・辻本清美国対委員長:麻生さんが急に言い出しているのは異常事態ですよ。 国民民主党・玉木雄一郎代表:(受け取りを拒否していたら)ますます老後の暮らしは不安になるのではないか。 与党内からは、自民党の二階俊博幹事長が 「(報告書は)国民の皆さんに対して、 誤解を与えるだけではなくて、むしろ不安を招いていた」と発言し、政府は火消しに追われた。 「ギリギリの生活」年金受給者の本音 そもそも国民年金(基礎年金)とは、20歳から60歳未満までが加入し、40年間保険料を納付した人に原則65歳から満額支給されるシステム。 政府は年金を「100年安心」と謳っていたが、今回の報告書では、65歳以上の夫と60歳以上の妻の無職の夫婦の場合、毎月の収入は約21万円で、 支出はそれを上回る約26万円。約5万円の赤字が出るため、老後30年生きると約2000万円不足するとの試算を発表していた。 この額を街の年金受給者はどう受け止めたのか。 【金融資産なし・年金は月1~2万円】自営業の男性(77):ちょっとピンとこないね。(2000万円貯蓄は)金額が大きすぎるので。蓄えは無いです。 【金融資産2000万円未満・年金は月5~6万円】パートタイマーの女性(71):2000万っていうお金は、絶対に蓄えられないと思う。子供を育てて(服を)着せて食べさせて、学校、教育をさせて…だから今70を過ぎてるけど、パートに行って(給料が月に)3~4万円。 さらに、金融資産については、こんな誤解もあった。 ――(金融資産)2000万円ありましたか? 【年金は月約25万円】不動産関係の男性(75):自宅とかそういうのを入れれば軽くあったね。 ――自宅を入れなければ? 【年金は月約25万円】不動産関係の男性(75):自宅を入れないと無いよ。住宅ローンから何から(現金で)みんな整理しちゃったから。 金融資産とは、現金をはじめ、預貯金、有価証券などの 「すぐに現金化できるもの」を指す。その一方で、家やマンション、車などは価格が変動しやすく、金融資産には含まれない。 その金融資産2000万円を用意できているという人もいた。 【金融資産あり・年金は夫婦でつき約 20万円超】航空関係の男性(72):あったと思います。退職金があったから。今でもフルタイムで働いているので、あんまり年金のことを考えたことがないですね。 次ページは:「平均保有金融資産 2252万円」 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
【特集】“やりがい過労死“ その背景とは? 『仕事してしまう…』を管理する必要性(関西テレビ)
私たちが働くうえで、仕事へのモチベーションややりがいというのは非常に大事なものだと思うのですが、実は労働者の”やりがい”に頼りすぎることで、過労死などが生まれているといいます。 その背景には何があるのか、取材しました。 ■やりがいを感じて「働きすぎる」 【松丸正 弁護士】「働くことのいきがい・やりがいは労働者にとって大切な問題だと思っている。その面も見据えたうえで、過労死をどうやって防止できるのか、その問題を考える必要があるのではないか」 今年4月、”やりがい過労死”と題して開かれたシンポジウム。過労死や過労の末、自殺した人の遺族・過酷な状況で働いている人などが参加しました。 【製薬会社勤務の夫が過労自殺した妻】「夫はインフルエンザにかかり、40度の高熱にうなされているときでさえ、寝ながら携帯片手にパソコンを開いて仕事をしていました。薬を必要とし感謝してくれている人もいる。そういう思いに応えるために懸命に働かないといけないんだと。口癖のように自分自身に言いきかせていました」 【看護師】「病院は、命の現場なので、死とむきあう過酷さがあるがその分とてもやりがいがあるので、そうしたところにつけこんで、何でもかんでもやらされ、労働者であるということを無視されている」 ■生徒のため…残業“100時間超“の教師 大阪府立高校の教師・西本武史さんも「やりがいをあてにした長時間労働で過労死するのではないか」と不安を感じています。 文部科学省の調査では、いわゆる過労死ラインとされる月80時間の時間外労働を超える恐れのある教師が、公立中学校で「6割近く」、小学校で「3割以上」にのぼっています。 【西本武史さん】「できれば6時半に起きていくのが朝の仕事をやりやすい。教室の整備したりとか生徒が朝気持ちよく教室にこられたらいいかなとか思って」 西本さんは2年前、クラスの担任に加えてラグビー部の顧問と生徒指導担当、海外への語学研修の引率責任者まで任され、業務量が急激に増加。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
同日選、選管は慎重準備 見送り論強まるも野党は警戒 参院選長崎(西日本新聞)
夏の参院選に合わせて行われるのではないか、との臆測が飛び交った衆院解散総選挙。解散権を握る安倍晋三首相は衆参同日選を見送るとの見方が強まっているが、立憲民主党の枝野幸男代表はじめ野党は警戒を解いていない。そうした中央政界の動きを横目で見つつ、長崎県選挙管理委員会など関係者は慎重に準備作業を進めている。 「私たちがいろいろと予測しても仕方ない。まずは参院選にしっかり対応していくだけです」。県選管の担当者は冷静に話す。 今月26日までの通常国会の会期が延長されなければ、参院選は7月4日公示、21日投開票の日程が決まる。延長は任期満了の同28日までしか認められず、8月中には必ず選挙がある。県選管は5月下旬に県内自治体、今月6日には立候補予定者向けの説明会を終えた。 一方、担当者レベルでは同日選に向けた「頭の体操」を続けてきた。過去に2度、1980年と86年に実施されているものの、当時は期日前投票がなかった上、衆院は一つの選挙区から複数人を選出する中選挙区制。現在とはまったく仕組みが異なる。 当時の経験は参考にならず、どのような作業があり、どれだけの人員が必要か、ゼロからシミュレーションを重ねてきた。見送り論が強まったとはいえ、県選管の担当者は「可能性が残されている以上、安心できない」と注意を怠らない。 選挙に欠かせない投票箱や投票用紙の読み取り機を製造する首都圏のメーカーは、注文が立て込むのを見越してかねて増産をスタート。見送りが現実になれば在庫を抱える結果になるが、「対応できなかった場合のリスクの方が大きい」と生産ペースは維持する考えだ。 県内の衆院小選挙区に挑む準備を進めている野党の候補予定者は、86年に中曽根康弘首相(当時)が衆院解散を断念したと思わせ、急きょ同日選に踏み切った「寝たふり解散」を忘れていないようだ。11日も出馬を予定する選挙区内の離島に足を運んだ。事務所探しや支持者へのアピールに余念がなく「同日選はあると思って、準備を加速させたい」と語った。 西日本新聞社 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
五輪効果で世界進出も? 干物づくり2代目社長の野望
食のプロと一杯@越後屋八十吉(東京都中央区) 世界最大の魚市場といわれる豊洲市場(東京都江東区)。そこで毎日仕入れた魚で、干物をつくる会社がある。千葉県浦安市の大川水産。「干物は奥深い」と話す社長の大川三敏さん(55)の言葉に興味をひかれ、干物の魅力を語ってもらうことにした。 話を聞いたのは、東京・東銀座の居酒屋「越後屋八十吉」。「炭火焼干物食堂」をうたい、常時20種類ほどの干物を提供している。古民家風の店内に入り、2階の半個室で大川さんと向かい合った。 大川さんは大川水産の2代目。大学卒業後、豊洲に移転する前の旧築地市場で水産卸業者の社員として働いた。だから、魚の見極めには自信がある。「鮮度のよい、旬の魚を仕入れるのがまずは基本」 干物に向くのは脂の多い魚だという。一番人気のアジも、脂質が10%以上あるブランドアジを使う。干物の作り方は魚種や大きさによって変わり、大川さんの会社では、機械干し、天日干し、灰干しの3種類で仕上げている。「干すことでうまみ成分を引き出している。干ししいたけと同じだよ」。なるほど。 魚というと刺し身に目が行きがちで、今日のおかずは干物にしようと考えたことはあまりなかったなあ。そう反省していると、店長の岡田真之介さん(28)が4種類の干物を運んできてくれた。旬のイサキに、定番のサバとキンメダイ。島根県で水揚げされた「どんちっちアジ」もある。 外はパリッ、中はふっくら 「冷めないうちに」と促され、まずはアジを一口食べてみる。脂はのっているものの、くどさはなく、まさに外はパリッ、中はふっくら。炭火は遠赤外線効果があり、表面をこがさずに芯まで熱が通るという。 ちなみに、店の一番人気はサバの文化干し(790円)。銀ダラの西京漬け(990円)もファンが多い。 一方、大川さんの会社ではアジの生産量が最も多く、1日4千枚つくる。サバが800~900枚、ホッケが600~700枚と続く。ただ、近年は漁獲量が減り、買い付けに苦労することもあるそうだ。「漁獲量が減って魚価があがると、ますます消費者が離れていく。ただでさえ肉に押されているのに、厳しい戦いだ」 農林水産省の「食料需給表」によると、2017年度の魚介類の消費量は1人あたり年間24・4キロで、ピークの01年度より約16キロ減った。野菜の消費量はほぼ横ばい、肉は増えている状況をみると、魚離れが顕著に進んでいることがわかる。 魚を買う場所も、魚屋からスーパーへ。「旬の魚やおいしい食べ方を伝える人が減ってしまった。調理をしやすいのは肉だ、と思っていない?」。確かにフライパンに入れて野菜と炒めるだけの肉料理に比べ、魚は割高に思え、見慣れないものはさばき方さえわからない。 ただ、豊洲市場に行くと、数え切れないほどの魚に出会い、水産大国を実感するのも事実。16年に日本政策金融公庫が男女2千人に行ったアンケートによると、魚介類を食べる量を「増やしたい」と答えた人は4割に上った。 大川さんによると、干物にする過程で水分や臭みが抜け、魚そのものが食べやすくなる。海域ごとに脂ののりや味の異なる魚を、太陽や灰の力を借りてさらに付加価値のある商品に変えていく作業はおもしろく、何年やっても飽きないという。「焼くとも違い、あぶるという食べ方も日本独特なんだよ」。外国人にも干物を食べてほしいといい、「来日客が増える五輪はチャンス」と話す。「海外で人気が出たら輸出しないとなあ」。ユーモアたっぷりの言葉で干物談議が締めくくられた。 灰干しの決め手は鹿児島の…… 干物はどのようにつくられるのか。大川水産の関連会社で、干物の製造を一手に担う日和屋の工場を見学させてもらった。千葉県浦安市にある工場の入り口で帽子にマスク、白衣を身につけると、工場長の山田博行さん(37)が案内してくれた。工場は浦安と静岡県沼津市の二つ。沼津は天日干しが多いのに対し、浦安では機械干しと灰干しがメイン。 まずは機械干しの手順を見せてもらう。魚は、鳥取や長崎といった産地で買い付けたり、豊洲市場で競り落としたりするなど季節や相場によって変わる。 年配の従業員が慣れた手つきで一尾ずつ魚を開き、洗った後で「塩汁」と呼ぶ塩水へ。塩に漬ける時間は魚種や大きさ、脂の乗り具合で異なるため、塩加減は日々調整する。「継ぎ足しで使う、秘伝のタレのようなもの」という。 その後、真水につけて塩を抜く。保存食として食されてきた干物だが最近は健康志向の消費者が増えているため、塩分は控えめにしているという。 乾燥前の作業はこれで終わり。あとは乾燥室に入れ、温風乾燥か冷風乾燥で仕上げていく。温風乾燥の場合は、早ければ1時間で商品になる。大きい魚や水分が多いものは一夜干しで仕上げることもある。 次は火山灰を使った灰干しのエリアへ。「干物会社の中でも珍しい作り方」といい、魚を特殊なフィルムで包み、灰と灰の間に置いて15時間以上かけて完成させる。じっくり時間をかけるため、芯から水分が抜け、同時に臭みもとれる。 作業の工程が多く、4人1組で作業が進む。「手間と時間はかかりますが長時間熟成させる間にたんぱく質がアミノ酸に変わり、おいしくなります」と山田さん。火山灰は鹿児島県から買い入れている。(西村奈緒美) 季節の魚、おいしい食べ方は 日和屋で魚の仕入れから干物の販売までを手がける桑原英治さん(41)に、季節ごとのおすすめの魚とおいしい食べ方を聞いた。 ●春 ・アユ、イサキ、イワシ、アジ ●夏 ・タチウオ、サンマ ●秋 ・カマス、エボダイ ●冬 ・キンキ、サワラ 焼く時間はアジやサバだと両面で5~8分。ホッケなど大きいものはもう少し長くていいという。海の魚は身から焼き、表を5分。裏返して皮を1~2分焼く。川の魚は皮から焼く。火加減は中火か強火。日持ちするのは冷蔵で4日、冷凍は2週間が目安になる。 日和屋が製造する干物は年間約50種類。日和屋や大川水産の店舗がある駅ビルや百貨店で買うことができる。干物にとどまらず、干物をさらに焼いたり、煮たりした魚も並び、食欲をそそる。 ◇ ●越後屋八十吉(やそきち) (電話03・6661・4586) 住所:東京都中央区銀座4の13の11、東京メトロ日比谷線東銀座駅すぐ 営業時間:月~木は11:00~24:00、金・祝前日は11:00~翌4:00、土・日・祝日は11:00~15:00、17:00~23:00 定休日:なし 平均予算:昼は500~1千円、夜は4千~5千円 Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
上皇ご夫妻が孝明天皇陵をご参拝 「親謁の儀」で譲位ご報告(産経新聞)
京都府を訪問中の上皇ご夫妻は12日、京都市東山区の孝明天皇陵を参拝し、譲位の報告を行う「親謁の儀」に臨まれた。午後には同市伏見区の明治天皇陵も参拝し、天皇在位中から続いていた譲位に伴う一連の儀式を終えられる。 ご夫妻は午前10時ごろ、滞在先の京都大宮御所をご出発。重要行事に用いられる「上皇旗」をつけたセンチュリーで、同市東山区の孝明天皇陵に隣接する泉涌寺(せんにゅうじ)へ向かわれた。 孝明天皇陵では、モーニング姿の上皇さまが陵へと続く塀重門(へいじゅうもん)からゆっくりと階段を上って参進し、ご拝礼。上皇后さまもロングドレスの参拝服姿で拝礼に臨まれた。 ご夫妻は午後の明治天皇陵参拝で譲位関連の儀式を終えた後、京都大宮御所に戻って休息を取り、13日にJR京都駅から新幹線の臨時専用列車に乗って帰京される。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
“枯死”から満開に…ブーゲンビリアの「恩返し」 25年以上見守り続けた75歳の愛情(西日本新聞)
寒波のため枯れ果てたと思われていた大きな木が、再び色鮮やかな花を咲かせた。福岡市早良区の松本ヨツエさん(75)宅のブーゲンビリア。花見に訪れる多くの人に元気と希望を与え、松本さん宅を出会いと憩いの場にもしてきた。以前と変わらないほど満開に咲き誇るその姿は、25年以上、大切に育て見守ってきた松本さんに対する「恩返し」のようでもある。 【写真】自宅を覆うように花を咲かせるブーゲンビリア 松本さんが、自宅の庭にブーゲンビリアを植えたのは1991年。「いらない」という知人から苗木を譲り受けた。松本さんが申し出なければ、捨てられていたかもしれない。 苗木はめきめきと伸び、8年ほどで2階建ての自宅の南側を覆い尽くすほどに育った。ベランダが「占領」されても、枝を切るよりベランダ増築を選択。その後も増築を繰り返すほど、木の生長をめでた。 高さ約7メートルから垂れ下がった枝が横幅約7メートルにわたり満開になると、「花の滝のよう」と近所で話題に。口コミでうわさが広がり、新聞やテレビでも取り上げられた。開花時期には毎年150人が見物に訪れた。松本さんはベランダからも木を見てもらいたくて、自宅に客を招き入れた。 末期がんの男性「来年も見たいから死ねない」 ある高齢男性は末期がんでふさぎ込み、たびたび「死にたい」とこぼしていた。松本さんが2階に案内すると、男性は「おー」と感嘆の声を上げた。リビングでお茶を出し松本さんが語りかけると、「来年も見たいから死ねない」。 うつで笑顔が消えていた女性は、花を見てほほえんだ。一緒に来ていた娘は「母が笑った」と涙を浮かべて喜んだ。女性は出されたお茶のコップを進んで洗い、感謝を述べた松本さんに再び笑顔を見せた。 「ブーゲンビリアがたくさんの人を笑顔にし、私に出会いを与えてくれた」。松本さんは満開時の写真を玄関に何枚も飾り、県内各地からの見物客との触れ合いを毎年心待ちにした。 喜びを一変させた大寒波 そんな喜びを一変させたのが、16年1月に九州を襲った大寒波だった。 南米原産のブーゲンビリアは、もともと寒さには弱い。春が訪れても、新芽も葉も出なかった。「まだ生きているかもしれない」「もうちょっと待とう」…。それでも、木の時間は止まったままだった。 諦めた松本さんは16年7月、夫とともに木を切った。幹は内部まで枯れていた。知人は口々に「寂しいね」と慰めてくれたが、松本さんは「人生が終わったような感覚」さえも味わった。気持ちを切り替えようと、玄関を彩っていた満開時の写真も減らした。 次ページは:「私の愛情が伝わったのかな」 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
実技全廃しても…志願倍率低下に歯止めかからず 熊本県教委の公立小教諭採用(西日本新聞)
熊本県教育委員会は11日、今夏に実施する2020年度公立学校教員採用試験の志願倍率を発表した。このうち、九州で初めて実技試験を全廃した「小学校教諭等」の志願倍率は前年度を0・2ポイント下回る2・1倍となり、近年課題となっている志願倍率の低下に歯止めはかからなかった。 県教委によると、小学校教諭等は採用予定数158人に対し、志願者は328人だった。実技試験は、これまで2次考査で体育(水泳、器械運動)と音楽(指定曲のピアノ伴奏)を課していたが、志願者の負担軽減などを図るため20年度採用試験から全て廃止していた。 教員採用試験の志願倍率は低下傾向が続いており、小学校教諭等のほか中学、高校、特別支援学校の教諭等や養護教諭、栄養教諭についても志願倍率は前年度を下回った。県教委の担当者は「(実技廃止の効果について)今後、分析を進める」と話している。 一方、熊本市教委も11日、今夏に実施する市立学校教員採用試験の志願倍率を発表。今回から水泳を除く実技試験を廃止した小学校教諭等は前年度と同じ3・3倍だった。 西日本新聞社 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース
「全くの無名画家」が遺した〝宇宙〟 世俗と縁断ち、曼荼羅・仏画描く(47NEWS)
名声や金は成長の何の役にも立たない―。そう言って世間を離れ、修行僧のようにひたすら絵を描いた画家がいる。小倉尚人氏。青年時代に仏教と出会い「絵画の中で禅の世界と同じものを求める」との信念で制作を続け、30代に抽象画の曼荼羅で一躍注目を集める。しかし、後半生では作品を発表することなく、2009年に64歳で亡くなった。近年、この無名画家に光があてられ、今秋には初めての展覧会が梅野記念絵画館(長野県東御市)で開催される。(共同通信=松森好巨) 「何かが形になる以前の原初のエネルギーに満ちている」 「ミクロコスモス(人間)とマクロコスモス(宇宙)、双方の宇宙が奏でる音響のようなもので埋め尽くされている」 6月2日、東京都港区の青松寺で小倉氏をテーマに対談会が行われた。登壇したのは竹村牧男東洋大学長、金子啓明日大芸術学部客員教授といった仏教学、日本美術史の第一人者。それぞれ、抽象曼荼羅や仏画などに高い評価の言葉を並べていた。 しかし、2人が小倉氏を知ったのはここ1、2年ぐらいのことだという。長く埋もれていながら、専門家を感嘆させる作品を残した小倉氏とは、いったいどのような人物だったのだろう。対談会で配布された資料などからたどっていきたい。 小倉氏は1944年、旧満州に生まれる。63年に東京学芸大美術科に入学。油絵や彫刻を中心に学ぶ一方で、座禅道場に通い仏教に傾倒していく。卒業後は高校講師などをしながら制作を続けるが、29歳でC型肝炎を患う。当時は不治の病とされたため死の不安に直面したが、療養を経て克服。その後、完成させたのが金剛界抽象曼荼羅だった。 銀座の画廊で個展を開催すると、縦横約180センチにも及ぶこの大作は全国紙や美術雑誌に取り上げられ注目を集める。以降も胎蔵界抽象曼荼羅を制作し、金剛・胎蔵の抽象曼荼羅計18点を完成させる。 ところが、その後は作品を公にすることなく、ただひたすら仏画を描いては菩提寺である福島県南相馬市の岩屋寺(がんおくじ)に奉納していく。晩年には世間との交流を一切断つ隠遁の生活を送りながらも、死ぬ間際まで制作を続けた。09年に亡くなるまでに残した作品は約900点にのぼる。 【関連記事】 Source : 国内 – Yahoo!ニュース